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Mr.ディーズ (2002)

MR. DEEDS

監督
スティーヴン・ブリル
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3.58 / 評価:104件

解説

 ニューハンプシャーの小さな街でピザ屋を営むロングフェロー・ディーズは街の人々から愛されるまじめで心優しい青年。ある日、メディア王の叔父が亡くなったことからディーズは400億ドルという遺産を一人で相続することになる。さっそく、街の人々の盛大な見送りを受けてニューヨークへと向かうディーズだったが、初めての大都会に戸惑うばかりだった。やがて、彼の回りには人のいい彼を騙してウマいこと大金をせしめようとする人間が次々と現われる。さらに、スクープ記事を狙う女性レポーター、ベイブ・ベネットもまた真意を偽り彼に近づくのだったが…。

allcinema ONLINE (外部リンク)

映画レポート

「Mr.ディーズ」─今、アメリカの良心を体現できるのはコイツだけ!

相も変わらずいっこうに盛り上がらぬ日本での人気を尻目に、アメリカ本国では快進撃を続けるアダム・サンドラー。のらりくらりした台詞回し以外にこれといったギャグとてなく、古くはジェリー・ルイスのような完全なる道化にもなり切れず、ジョン・ベルーシやマイク・マイヤーズのような一心同体的当たり役もないサンドラーが何故これほどウケるのか? ……それは彼の全身からにじみ出る柔らかな空気を感じれば理解できるんじゃないか? 気弱で無能で幼児性格丸出しのダメ男(これがアダムの定番キャラ)を演じても、決して薄汚くならない清潔感があるのだ。

だから彼が、フランク・キャプラ「オペラハット」(36)のリメイクに挑むというのも理に適ったこと。ま、稀代の2枚目ゲイリー・クーパーと同じ役だと思うとちょっと笑ってしまうけれど、今やキャプラ的な「アメリカの良心」を悪びれずに体現できる俳優なんて、サンドラーくらいしか考えられないのである。

ま、ジョン・タトゥーロ演じる神出鬼没のスペイン人召使いとか、“黒い足”といった意味不明のナンセンス・ギャグが付け加えられてはいるものの、基本的にはオリジナルに忠実であるから(グリーティング・カードのポエムを書くのが趣味、という変な設定だって原典にある)、いつものサンドラー映画らしいアクに欠けるのは事実。彼の新たな展開は、ポール・トーマス・アンダーソンと組んだ次作「パンチドランク・ラブ」(文句なしの傑作!)でいずれはっきり見えてくるだろう。(ミルクマン斉藤)

ニュー東宝シネマほか全国東宝洋画系にて公開中

[eiga.com/2月18日]

映画.com(外部リンク)

2003年2月18日 更新

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