ここから本文です

エルミタージュ幻想 (2002)

RUSSIAN ARK

監督
アレクサンドル・ソクーロフ
  • みたいムービー 51
  • みたログ 116

3.66 / 評価:32件

めくるめくソクーロフの世界

  • 一人旅 さん
  • 2020年9月5日 9時13分
  • 閲覧数 152
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

アレクサンドル・ソクーロフ監督作。

『ファウスト』(11)でヴェネチア映画祭を制したロシアの名匠:アレクサンドル・ソクーロフ監督による露独日合作映画で、日本からはNHKが製作に参加しています。

1990年に世界遺産に登録されたロシアの国立エルミタージュ美術館を舞台にした幻想絵巻で、エルミタージュに迷い込んだ現代の映画監督と19世紀のフランス人外交官が案内役となって、激動のロシア近代史を自由な映像イマジネーションに基づき俯瞰的に紐解いていきます。

現実と幻想を混在させた独自の作風が特色で、案内役がホールからホールへ移動すると過去→現在→過去…と時代がシームレスに変わっていきます。19世紀の人々が主役となった華々しい舞踏会やニコライ一世がペルシア使節団を迎える式典といった過去の光景と、今は美術館となったエルミタージュで観光客が世界の名画や彫刻を鑑賞している現在の光景がエルミタージュという一つの巨大空間の中に不思議と共存していて、約90分全編ワンカットによる撮影が映画への圧倒的な没入感を体感させてくれます。

世界遺産であるエルミタージュ美術館で撮影を敢行した絢爛豪華な幻想歴史絵巻で、総ての映像がまるで“動く絵画”のように贅沢な美しさを誇っています(純朴な“動く絵画”こと『ピロスマニ』(69)とは対照的な映像美)。ロシアの近代史を俯瞰的&幻想的に描き出すと共に、エルミタージュの壮麗な建築様式と室内装飾そして世界の名立たる美術品をゆったりと一巡して見て回るロシア観光映画としても見入ることができます。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ファンタジー
  • ゴージャス
  • 不思議
  • 知的
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ