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映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ栄光のヤキニクロード

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5.0

とにかく笑いたい人におすすめ

本作は数あるクレしん映画のなかでも特に笑いに特化した作品です。やってることはバカ丸出しなんだけどそこが面白く、みさえがカンチョーされてギャー!!って言ってるところを大の大人が腹を抱えて大爆笑するというなんとも平和的な空気になる映画です。厳格な人や真面目な人が観ても多かれ少なかれ笑ってしまうのではないでしょうか。顔芸、ギャグ、下ネタ、オカマ、収集のつかない展開などいろんな角度から笑いを誘ってくるところは、大晦日のテレビ番組、絶対に笑ってはいけないを観ている気分になります。いろんな角度から攻めてくるので飽きることなく映画を観ていられます。インパクトのあるシーンも多く、特にラストのボスによる歌はなかなか頭から離れません。映画を観たあとの思い出し笑いには要注意ですね。 本作の前作は「アッパレ!戦国大合戦」その前は「モーレツ!オトナ帝国の逆襲」と、大人向けの感動作が続いたために、本作では原点回帰ということで笑い一本で攻めてきたわけでしょうが、これが大正解。本作が作られたことによってその後クレしん映画は笑いあり涙ありのバランスの取れたレベルの高い映画が作られるようになったのでしょう。 本作の特徴は、他作品のようにタイムスリップしたり、宇宙へ行ったり、動物になったりとファンタジー要素やSF要素が少なく、特に作品の最初から4分の3ほどまではほとんど現実的な世界観で物語は進みます。ラスト4分の1は収集のつかない展開が待っているわけですが、この現実的な世界観というのが実は笑いを引き立てるためには重要な要素だったのではないかと思います。原作のクレヨンしんちゃんは基本的にファンタジー要素はなく、野原しんのすけという5歳児の「日常」をギャグ路線で描いてるわけですから、原作の、本来の笑いを引き立てるためには現実的な世界観で攻める必要があったのです。 また映像のクオリティが高く、笑いの合間に挟むアクションなどはその後の笑いを引き立てるための、いわば「箸休め」の役割を果たしているように思えます。映像で魅せるところは映画らしさが出ていてさらに物語の世界に引き込みます。 ただ本作は中身のないストーリーです。がっつり物語を楽しみたい人にはあまりおすすめ出来ないかなと思います。 星5つ、とにかく笑いたい人におすすめできるクレしん映画です。

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