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スパイダー/少年は蜘蛛にキスをする (2002)

SPIDER

監督
デヴィッド・クローネンバーグ
  • みたいムービー 44
  • みたログ 298

3.44 / 評価:64件

めまいにも似た足元の不安定さ。

  • タッジロウ さん
  • 2013年11月26日 16時46分
  • 閲覧数 1001
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

それほど勘の良くない僕でも、物語の山場となるエピソードを観ながら「このまま素直にゃ終わるまい」と思った。

結末あたりの展開から、本作は“あるカテゴリ”に属する作品と捉えられそうだが、厳密には違う。そもそも本人が居合わせなかった場面が主観で描かれている時点で、かなり交錯した物語だと分かる。ある意味ではこの時点でネタバレしているとも、あるいは秘密など始めから無い作品だとも言える。

では98分の間、なにを愉しめばいいのか?僕は、不安定な世界観そのものに浸った。
統合失調症の主人公の視点から描かれる物語は、二日酔いのまま歪んだ床の上に立つような、めまいにも似た感覚がある。その確信のなさに暗いイマジネーションが刺激され、嗜虐性を源泉とした好奇心が、ラストまで観たいという推力になった。

やがて、ほぐれた蜘蛛の糸の先から真実がこぼれ落ちるが、僕は驚きよりも、「やはり」という、やるせなさを覚えた。
最初に“あるカテゴリ”とは違うと書いたが、後味だけは、そのカテゴリの作品である『シャッターアイランド』や『メメント』とよく似ていたのが、なんとも不思議だ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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