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バリスティック (2002)

BALLISTIC: ECKS VS. SEVER

監督
カオス
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2.66 / 評価:110件

鬼と化してもなお。

  • イカロス さん
  • 2007年5月25日 23時13分
  • 閲覧数 153
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

ただ女一人にてこずる男たち。
なんともプライドが傷つけられることだろう。
それゆえ男の人は観ていて気分を害するかもしれない。

次々とド派手に起こるアクションシーンが目白押し。
2台の車がシンクロして回転しながら落下するカーチェイスはもちろんのこと、バイクでの追跡シーンも圧巻。また転倒シーンもかなり身体を張った見ごたえのあるものだ。
電車の中の銃撃戦あり、一対一の格闘シーンあり、十分にシーバー(ルーシー・リュー)の強さと美しさを楽しめる。

何度もの轟音と巨大な炎の雲が巻き上がり、次第に爆破が一足早い『夏の風物詩 線香花火』にも感じられた。

そのひとつひとつのアクションを観ているうちに、弱い自分が吹き飛ばされる。
特にマシンガンでの手当たり次第の乱射シーンはいろんな不満に向けて放たれ、木っ端微塵に消える感覚。



しかし・・・・ぶっちゃけ、それだけ。アクションだけ・・に思えた。途中までは。
残念ながら、シーバーが殺人鬼になる背景については軽く流され、登場する個人に感情移入できる要素は情報としてはかなり乏しい。
同僚との因縁の対決と思われるシーンでも、回想シーンもない。
ただただ状況から各々の感情を推測するしかない。



それでは、この作品から何を感じたか。
最後に脳裏に残ったものは、何度も出てくるシーバーの無表情の顔。
彼女は言葉少なくほとんど語らない。
単純に、復讐のため生きてきたならもっと切羽詰る想いを語りたいと思わないか?
それが妙に違和感を感じた。



だが途中から、語らずとも微かな表情の変化が気になった。

ともに憎い敵を倒すために戦うエクス(アントニオ・バンデラス)との信頼にも似た表情。
家族との再会シーンを見ていた時の表情。
生きる目的でもある憎むべき相手を見る表情。
それぞれ違う。
それは極端に表現されてはいない。
パッと見、何時のときも『無表情』だ。

鬼と化した後、人は誰でも怒り狂うことすら忘れてしまうのかもしれない。
しかし感情を全く忘れてしまえず、彼女が『母』としての気持ちを持ちつづけ鶴を折るように、感情のサインは表れている。

彼女の『無表情』に表れる感情を探してほしい。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 勇敢
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