最後の典型的宮崎映画
- gig***** さん
- 2018年8月30日 1時27分
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本作を最後に晩年の宮崎さんは作風がかわっていったと思っています。「ハウル」までは、全作が静かさとアクションをとりまぜて最後のカタルシスまでもっていってくれる傑作で、本当にすごい監督だと思います。宮崎さんは脚本なしで制作に入りコンテを書きながら演出していくそうですが、裏話をきくと、どうにもならなくなってプロデューサーの鈴木敏夫にアドバイスされてある洋画をヒントに話をまとめたりと、すごい監督でも映画は一人ではできないんだなとわかります。それでもやはり「ハウル」は話をひろげすぎて最後があたふたとして、すこし混乱した感じが出ていたと思いますが、それ以外ではいつもどおりの素晴らしい想像力や独創性があったと思います。日本人はむかし家族を単位に生きていたと思うのですが、これはあたらしい家族の形の提案ではないかと感じました。ところがこの要素は前述のように鈴木敏夫の助け船だったんですね。
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