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アダプテーション (2002)

ADAPTATION.

監督
スパイク・ジョーンズ
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3.17 / 評価:231件

解説

 脚本家チャーリー・カウフマンは「マルコヴィッチの穴」の成功で、一躍次回作を期待される存在となった。そんな彼のもとにある日、仕事の依頼が舞い込んでくる。それは、作家スーザン・オーリアンがフロリダで蘭を不法採集した栽培家ジョン・ラロシュを描いたノンフィクション『蘭に魅せられた男』の脚色。だが、チャーリーはさっそく作業を始めるものの、全然アイデアがまとまらず悶々とした日々が続く。一方、彼とは対照的に陽気な双子の弟ドナルドも脚本家めざして養成セミナーに通い始め、あっという間に脚本家デビューを果たす…。

allcinema ONLINE (外部リンク)

映画レポート

「アダプテーション」─進化論のビジョンが現代の“淘汰”を浮かび上がらせる

「マルコヴィッチの穴」の人形遣いは、売れない自分に嫌気がさし、「ヒューマンネイチュア」のライラは、毛むくじゃらの身体に悩み、「コンフェッション」のバリスは、低俗なテレビ番組に彩られた人生を悔やむ。そして、この映画に登場する脚本家チャーリー・カウフマンは、デブで存在感がないことに苦しむ。

自己嫌悪と抑圧された欲望を起爆剤とするカウフマンの世界を異色なものにしているのは、「コンフェッション」を例外とすれば、19世紀に遡る世界観である。「マルコヴィッチの穴」では詩人エミリ・ディキンスン、「ヒューマンネイチュア」では小説「類猿人ターザン」、そしてこの映画では進化論が、奇妙なドラマのインスピレーションの源になっている。

「アダプテーション」の題名には、“脚色”と進化論に結びつく“適応”の意味があり、チャーリーは進化論に感化され、オーリアンは蘭の進化に魅了され、なんとダーウィン当人までが登場してしまう。進化論のビジョンは、生存競争を繰り広げるカウフマン兄弟や実はドラッグの快楽に溺れているオーリアンの存在を異化する。そして終盤のドタバタ劇では、適応と脚色の境界が崩壊し、滑稽で哀しくもある現代の淘汰が浮かび上がるのだ。(大場正明)

シネマライズほかにて公開中

[eiga.com/8月26日]

映画.com(外部リンク)

2003年8月26日 更新

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