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恋愛寫眞 Collage of Our Life

玉こんにゃく

3.0

誰にも信じてもらえない映画のような話★

本作は,市川拓司の小説『恋愛寫眞』を映画化したもの。 主人公 誠人と静流のカメラを通したラブストーリーと言えば, 宮崎あおい×玉木宏で映画化された『ただ,君を愛してる』の方を浮かべる人が多いと思います。 実際,私もこの『ただ,君を~』が大好きで,その流れで本作の観賞に至ったタイプなのですが, 誠人と静流,写真,ニューヨーク…… 登場人物やキーワードは似たりよったりだけど,見せ方がどちらも全く違うんです。 そういえば,タイトルの『寫眞』って読めましたか? お恥ずかしながら,私は全く読めず,調べてしまいました(汗) 読み方は“しゃしん” だけど意味は単純な“写真”というものだけでなく“映画”という意味も含まれるそう。 つまり『恋愛寫眞』には“恋愛写真”と“恋愛映画”という2つの意味があるのです。 写真を通じた恋愛,愛しい人を撮った写真が“恋愛写真”なら, 「誰にも信じてもらえない映画のような話」が“恋愛映画”の意味ってところでしょうか。 誠人(松田龍平)と静流(広末涼子)の大学時代, そして静流に会う為,ニューヨークへ――― ひとつひとつの思い出を紡ぐように,丁寧に作られた印象でありながら, 劇的な展開はないものの,テンポも悪くないので,気付くと引き込まれている。 ちょこちょこ盛り込まれてくるコメディ要素も 案外いいスパイスになっていたように思えたのですが, 一部…ほんの一部なんだけど,サスペンス色が強すぎて安っぽくなってしまったのが,残念でした。 どちらかと言うと『ただ,君を~』はコテコテのラブストーリー仕上げ。 本作は,ラブストーリーと言うよりは,2人の「絆」を感じるストーリーという感じで,ちょっと大人向け。 どっちも観ても,お好きな方だけ観ても 楽しめると思います☆

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