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うず潮 (1975)

LE SAUVAGE/CALL HIM SAVAGE

監督
ジャン=ポール・ラプノー
  • みたいムービー 8
  • みたログ 57

3.35 / 評価:20件

枯れすすきモンタンなんまんだぶ

  • ata******** さん
  • 2021年5月27日 8時45分
  • 閲覧数 198
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

逆立ちしたってバカ映画にしか見えない?いやいや、イブ・モンタンがドヌーブと遭遇してC’est si bon.とならない事に我々は異常を汲み取らねばならない。モンタンのスケベ顔は困ったドヌーブのためなら七つの海でも渡ってまうためにあるはずではないか?
 それがそのように機能せず、垂涎サント・ドミンゴ行き7日間二人っきりのロマンス・クルーズを忌避するとは、フランス男の名折れというべきか。だから、フランス女のドヌーブもぶっ壊れるわけだ。当たるを幸い、損害賠償が山をなす本件のヤバ気な展開も普通に振舞わないモンタンの美女嫌い病?が来すところと思えば、まさにモンタン因果応報というべきか。
 とはいえ、笑ってばかりもいられないモンタン潰滅譚の背景には、これまた女あり大資本ありというわけだ。斯界に名立たる調香名人モンタンの香水作りの大儲け、名誉とカネが約束の愛なぞ無縁な結婚×大資本との労働契約が無類のモンタンをも絞り尽くしてなお年季明けまであと9年と迫るのを、躱して逃げ出すベネズエラだが、あっさり捉まえるはおばちゃんエージェント、どこまでも女運が悪い。
 フランスを下したベトナムのボー・グエン・ザップは偵察衛星の眼も欺いたのにフランスのモンタンはセスナ機のおばちゃん探偵に簡単にフォーカスされてしまう。よくよく落ち目のフランスをとっ捉まえるNYの大資本にサボって悪いかと三行半を遂にたたきつけるといえばかっこいいが、フランス男の本来を取り戻すには契約違反で「別荘暮らし」も甘んじないといけない。こんなフランスけちょんぱ物語こそ世界の中のフランスの1975年当時という事かも知れない。
 ついでの話のDVイタリア男もアメリカの代理戦争のように見えるし、10万ドルのロートレック(猿の絵か?少しは本物っぽくてもよくないか?)も、盗難に遭っても公訴時効成立後無傷で戻る日本の「マルセル事件」と比べて何の体たらくやら。だがなによりNYの大資本もその内側では皆フランス語。もはやパリでは世界市場で稼げないようになったのか、天才を搾り取られたモンタンの御乱行の後始末が賄えないのか?
 猛獣ドヌーブの本能任せの荒療治と別荘での療養生活で果たしてモンタン本来が戻ったものか?尋ね当てたドヌーブの左官屋が板についたようすを余所になんとも枯れすすき風情なモンタンの、も一度世捨て人やり直しかと思わせる辺り、女ボスに名探偵と猛獣ドヌーブ、ついでに永遠のマンマもくっつけて女の時代を感じさせる終わりでどこか寂しい。
 憂さ晴らしにひとこと、Yahoo映画ではレーダーチャートで物語だ映像だと個別評価を付けてるが「うず潮」のために「タイトル」を評価項目に加えるといい。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • コミカル
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