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ライフ・オブ・デビッド・ゲイル (2003)

THE LIFE OF DAVID GALE

監督
アラン・パーカー
  • みたいムービー 541
  • みたログ 1,945

3.98 / 評価:588件

↓下の補足です。最後の意味について

(超ネタバレありです。まだ観ていない方は読まないでください。)




下に感想を投稿した後、改めてじっくりと見直しました。
2回目はセリフと状況に注意をしながらデビッドの目線でじっくりと観てみました。
刑務所でのインタビューの最後、デビッドは
「人は常に死から逃れようとしているけれど、全てを失うと死は救いになる」と言っていました。
最愛の息子と引き裂かれ、職場の仲間には信頼を裏切られ、
掛け替えのない唯一の友人を病気で亡くす事になったデビッドにとって
「死」しか救いはなかったと言うことが痛いほど伝わってきました。

今まで順風満帆な人生を送っていたデビッドにとって死刑廃止運動はただの知力の行使だったのかも知れません。
劇中にもありますが、「自分はこんなに賢いんだ!」って見せたいだけパフォーマンスだったのかも知れません。
しかしレイプのえん罪で家族と別れ、社会から見捨てられて初めて死に行くものの痛みが分かったデビッド。
不治の病に蝕まれるコンスタンスがどうして、執拗に死刑廃止活動するのか心の底から理解したデビッド。
コンスタンスやダスティのように、家族もなく天涯孤独なことがどれほど苦しいものか、
ようやく同じ目線で感じることが出来るようになったデビッドに達にとって巧妙なトリックを仕掛けることは自然の流れだったのかも知れません。

下の投稿に、最後が納得行かないと書きましたが、画面をよく見てやっと理解が出来ました。
最後の最後のシーンでビッツィーがクラウド(ぬいぐるみ)からビデオを撮りだしたときの事です。
日本語の字幕では「自由への鍵だ」としか出ていないので分かりにくかったのですが、
弁護士が書いた手紙を画面を一時停止にして、よく読んでみるとデビッドのメッセージとして
「これは貴方(ビッツィー)の自由の鍵だ」と言う事が書いてあるのです。
つまり、最後にデビッドの死刑を停止する事が出来なかった罪悪感に打ちのめされているビッツィーに
対して生前のデビッドが捧げた優しさだったのです。
もしデビッドからこの「自由の鍵」を貰えなかったらビッツィーは無罪の人間を死刑に追いやってしまったと一生後悔し続けるでしょう。
しかし、デビッド自身が死を望んで仲間と企んだ罠だったと知ればビッツィーの気持ちは救われます。むしろまんまと利用された自分を恥ずかしく感じるかも知れません。
もしこのノーカット版の証拠ビデオが公にされれば、一連のトリックはムダになる可能性さえ有ります。
それでもビッツィーを思いやり、彼女を信じて、「自由への鍵を」渡してあげたのはデビッドだからこそ出来た本当に優しい気持ちであり、
命をなにより尊んだこの映画の主題がそこに凝縮されていると理解出来ました。
やっと最後の意味を自分になり納得することが出来たので、この映画の面白さが更に倍増しました。5☆に修正です。

日本語の字幕は12文字だか、何文字だかの制約があるそうですが、こんな大事なシーンの訳をお座なりにしてしまってはいけません。
いつも洋画は吹き替え版で観るのですが、今回のビッツィー役の声優さんはド下手ですし、日本語版制作者にちょっと不満を感じました。

尚、ヤフー映画の規約あるとおりレビューは各自一回までと承知していますが、とても大切な部分を誤解させるような記述では悪いと思い再度追記させて頂いた次第です。ご不快に感じられた方いらっしゃいましたら申し訳ございません。以上追記とさせて頂きます。

詳細評価

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