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夢の中の人生

夢の中の人生

FROM THE LIFE OF THE MARIONETTES/AUS DEM LEBEN DER MARIONETTEN

98

d_h********

4.0

ネタバレ「操り人形の人生から」

「夢の中の人生(操り人形の人生から)」は、イングマール・ベルイマンが撮った映画の中で最も刺激的な部類に入る作品だ。 冒頭と終盤はパートカラーで、あとは初期を思わせる白黒の画面で支配されている。 とにかく、エロい。 穴までくっきり丸見え。だが、卑猥に感じさせないカメラワークの神がかった美しさは何だ。 売春宿(ラブホテル?)で男に愛を求める裸の女、だが突然男が娼婦を襲い首を絞めて殺し、死姦するという衝撃的な出だし。 男は何故女を殺そうと思ったのか。 麗しき妻をはじめとする様々な証言、男が語る動機・・・まばゆいほど真っ白な空間、裸で横たわる男女。 男は女の白い首筋にカミソリをあてがったりして“殺意”を語る。だが、男は愛する女性を殺せない。まるで母親に抱きつくように胸に顔をうずめる男。 「叫びとささやき」や「ファニーとアレクサンデル」などなど、胸が象徴的に描かれるベルイマン作品。 マザーコンプレックス、歪んだ愛情・・・殺意を抑え切れなかった矛先が名も無き娼婦に向けられたというのだろうか。 まあ、あんな美人で良い意味で子供っぽくて優しい奥さんを殺すなんて出来んよなあ。 脚でオッサンをグリグリやるカタリーナが可愛いすぎて辛い。 動機は不十分で説得力に欠けるが、心理描写はゾッとするえぐり具合。ベルイマンのファンなら必見の作品です。

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