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4.0点
パリテキサスやベルリン天使の詩などで世界の頂点に立って調子に乗っていたベンダースが当時バブル景気のNHKなどを巻き込んで制作した大作SFロードムービー。 案の定、批評的にも興行的にも大失敗してベンダースブランドが凋落してしまった作品だが、今見るとそのサイバーパンク的な電脳的世界観は結構しっくりくるものがあり、感覚的にちょっと時代を先取りし過ぎていたか。 ベンダースらしいゆったりした映像で描かれる世界観はトーキングヘッズやデペッシュモードなどのニューウェーブ・オルタナ系を大量動員したサントラと相まって失敗作ながら見応えはあり。 日本パートでは竹中直人や神戸浩らが出てきて日本人には何とも面白い。 勿論ベンダースの尊敬する笠智衆も。
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