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バンガー・シスターズ

バンガー・シスターズ

THE BANGER SISTERS

100

chu********

5.0

GOT MILK ?

古くからの友だちと久しぶりに会うと むかし話に花が咲く。 お腹が痛くなるほどわらったこと 悲しくて抱き合って泣いたこと 夫にも言えないようなやんちゃのこと‥ 大人の常識や世の中のモラルに縛られずに 自分たちが最強だと思ってた頃の 友だちっていうのはとてもいいものです。 **************************** スザンヌ(ゴールディ・ホーン)と ヴィニー(スーザン・サランドン) 二人は若い頃、ロックバンドのグルーピーだった。 しかもそんじょそこらの追っかけではなく フランク・ザッパに「バンガー・シスターズ」*と 命名されたほどの筋金入り。 20年の時を経た現在スゼットは場末のライブハウスのバーテン。 そしてヴィニーはフェニックスに引越し弁護士夫人として リッチな生活を送っていた。 スゼットが店をクビになったところから物語は始まる。 「あんたはもう過去の人」と言われたショックと 経済的な行き詰まりでヴィニーを訪ねることを思いつく。 道中ひょんなことで拾った中年男ハリー(ジェフリー・ラッシュ)を 道ずれにスゼットはフェニックスへと車を走らせる。 *バンガー・シスターズ=やり○ん・シスターズって意味 一般的には「わたしバンガー・シスターズだったの」 なんて人には言わないと思いますが 伝説のロック・スターたちと青春の日々を過ごしたことを スゼットは誇りに思ってて 「ザッパがバンガー・シスターズって名前つけてくれたの」って 胸張って自慢するくらい。 ライフスタイルもオープンで当時のままロックとともに 生きている。 しかしヴィニーの方はそんな過去を封印。 二人の娘と政界進出を控えた弁護士のエリートと プールつきの豪邸で暮らしていた。 スゼットは予想通りヴィニーに冷たくあしらわれますけど そこからの展開が見ものです。 ゴールディ・ホーン いまでもキュートで魅力的です。大好き。 ブロンドにブルーの瞳。 はじけるような笑顔と彼女のユーモラスな仕草。 スタイル抜群とかみなさん褒めてますけど わたしは「ゲッ!! 太っとるっ!!」ってのが第一印象。 二の腕ポニョ(この表現ある方から無断借用) 厚い腹回り。尻がバーン。  でもね、これが中年の味ってもんです。 もちろん50代としては立派なプロポーション。 蚊みたいな痩せぎすの女優ばかりの近年 往年のムービー・スターがそんな蚊女優たちを蹴散らすように 迫力満点に「どやっ!!」と そのボディー・ラインを披露してるのには拍手喝采。 冒頭のGSで給油しようとホースを持ち いかにも運動神経ゼロですってカンジで チョコマカ歩くゴールディの姿を観て 嬉しくなっちゃいました。 ホントにかわいいなぁ。 そして‥ 「デッドマン・ウォーキング」のあの人は誰?ってほど スーザン・サランドンもはじけてました。 彼女スレンダーですけど、豹柄のスパッツの尻が やはり50代でした。 引力には逆らえず。 50代にして覚醒し、自分を開放したり押し戻したりという 微妙な心理状態を上手に演じておられます。 あんど‥ジェフリー・ラッシュ 最後にはこの中年ハリーに恋してしまうほど良かったです。 潔癖症なのに自分の手の上でハエに交尾されるとう‥ 信じられないキャラが実にいい。 ハリーも自分の要塞に住む王さまで、一見イヤなヤツなんだけど 50女の怒涛の流れに巻き込まれた姿がなんともかわいらしく 手を差し伸べていい子いい子してあげたくなるような‥ 母性本能をかきむしられました。(わたしだけか‥!?) 女ふたりの逆噴射にこの中年ハリーの哀愁がからんで 心ほのぼのハートフルな作品になりました。 わたしはなぜだか泣けて仕方なかった。 多くの大人はヴィニーのようにおバカを封印して 仕事をしたり、家族を持ったり、次のステップへと 自然に進んでいくんでしょうが 昔の友だちに会ったりするとしまいこんでた やんちゃ心やおバカ魂がムズムズするのを 感じたりする。 このカンジがわかる人にはおススメ。 ゴールディFANにはもちろんおススメ。 これは40代以上推奨作品です。 蛇足:タイトルは映画観てくれればわかります。    印象的なビルボードのシーン。    いろんな意味が込められてて泣けました。    ♪悲しき願い が実に効いてる。

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