揺れる大地

LA TERRA TREMA/EPISODIO DEL MARE

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揺れる大地
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作品情報上映スケジュールレビュー

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予告編・動画

作品レビュー(9件)

悲しい15.4%絶望的15.4%勇敢12.8%切ない10.3%スペクタクル7.7%

  • hor********

    2.0

    最後のシーンだけ良い

    ある漁師一家の長兄は、仲買人の付ける浜値の安さに憤慨し、漁村の仲間達に声をかけそういう仕組みから独立しようとするが、村民達は旧習から離れようとせず、仕方がないのでその一家のみで独立をはかるのだが。 俳優としては素人である漁師に演じてもらったせいなのか知らないが、発声がただひたすら大声で、うるさいことこの上ない。あーうるさい人たちだなーと思いつつずっと我慢して見ていたらその調子のまま終わってしまった。おもしろいところがなーい。 資本主義に翻弄される庶民の悲哀を描きたかったのだろうか。にしてもストーリーが単刀直入すぎてひねりがない。社会運動のための映像表現としてなら満点だが、映画としてはあまり楽しめない。 良かった点は2点。 昔の映画では小うるさいBGMがずっと鳴り続けている事があるが、この映画はそれがなかったのが良かった。 最後に兄弟で船を漕ぐシーンが良かった。映像的にダイナミックで力強く、そして悲しいシーンだ。 まとめ:失敗したらもう這い上がれない悲惨な仕組み。

  • kin********

    5.0

    長尺だが飽きない

    ストーリーは「仲買人の搾取を我慢できずに立ち上がった親方漁師が、不運続きで何もかも失い、雇われ漁師となる」といった単純なもので、これが160分、はっきり言ってテンポはのろいです。しかし退屈しません。ひとつはやっぱり実際の地元民をキャスティングしたオールロケ映像のリアリティ。シチリアの漁師はこんなにも貧しく、人間臭い暮らしをしていた、そのことがダイレクトに伝わる映像の力です。出演者もみな、素人とは思えない演技。撮影にはかなり時間をかけたのでしょう。漁師一家とそれをとりまく人々の人間模様が見事です。  意外性なんてまるでない、ある意味予定調和で、エンタテイメント性には欠けていますが、映像で真実に迫ろうとする姿勢の気迫に圧倒されてしまうような映画です。  やっぱり映画史に残る名作と言えるのではないでしょうか。

  • 柚子

    5.0

    人間の尊厳とは

    近所の映画館で、思いがけずのデジタル修復版の上映 こんなに嬉しいことはない イタリアの、小さな漁港… 収入は、漁で得た収入のみ 1日12時間の肉体労働で、家族が1日暮らせるだけの、僅かな金額 仲買人が、暴利をむさぼり、漁師は、奴隷のような状況 そんな理不尽なことは、もう我慢できない ウントーニオが、立ち上がる 仲買人を通さず、直接商売をしよう! 仲間を募るも、誰もついて来ない 何百年と続く、古いしきたりを壊す勇気はない 皆、食べていけさえすればいい、と… ウントーニオ一家は、神に見放された それでも、なんとかプライドだけは…! なんとか立ち向かい、打ちのめされて… 若い自分たちが変えていかなければ、この先の未来もない ずっと奴隷でいいのか これ以上の貧乏はないというところまで、落ちる ボロ着さえ売り、もはや、何も売るものがない 落ちるところまで、落ちる 生きるために プライドは捨てる 家族が一番、大切 一握りの裕福層のために、奴隷となって働かざるを得ない 叫びと絶望 もう流す涙さえ、ない いつか、この世の中を変えることができるのか… 残念ながら、今現在も、たいして変わっていない

  • all********

    5.0

    ネタバレ新発見のヴィスコンティ

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • a87********

    5.0

    ただ前を向いて生きて行く

    1940年代、シチリアの貧しい漁師一家を描いた作品です。 出演者全員が現地の漁師達で、ドキュメンタリーを観ているようでもあります。 どんなに大漁でも、仲買人達に安く買い叩かれて食べて行くのがやっとの生活。 そんな生活から抜け出そうと一家の長男・ウントーニは反旗を翻します。 しかし、もう少しで成功を掴もうとした時、不運の上に不幸が重なり一家の生活は 困窮を極めます。 ゆったりとした時の流れを感じさせられる白黒映像の抒情的な美しさ。 社会の底辺に生きる人達なのに、貧しさからくる卑屈さは感じられません。 長女・マーラは一家にとってのマリアのようです。 餓死寸前で、仲買人達の元に漁師の仕事をもらいに行ったウントーニと幼い弟が、あざ笑う仲買人達に向けた眼光の迫力。 どんなに虐げられても、搾取され続けても、ウントーニの体に流れているのは先祖代々受け継がれた漁師の血、その誇りは誰も奪う事など出来ません。 それこそが、人間としての尊厳。 最後、海に漕ぎ出すウントーニは前方を見つめて、その姿は凛として気高くさえあります。 現代でも、より富める者が貧しいものから搾取するという社会構造は少しも変わりません。 ウントーニの姿に生きる勇気をもらいます。 ネオレアリズモの名作と言われるデ・シーカ監督の「自転車泥棒」とは一線を引く、 ヴィスコンティ監督の力を思い知らされる傑作です。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

ヴェネチア国際映画祭第9回

国際賞

基本情報


タイトル
揺れる大地

原題
LA TERRA TREMA/EPISODIO DEL MARE

上映時間

製作国
イタリア

製作年度

公開日
-

ジャンル