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恋は邪魔者 (2003)

DOWN WITH LOVE

監督
ペイトン・リード
  • みたいムービー 81
  • みたログ 1,252

3.21 / 評価:145件

”ひと捻り”を加えたオシャレなラブコメ

  • koj***** さん
  • 2015年11月7日 1時27分
  • 閲覧数 977
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

最近久しく映画に触れていなかったため、”リハビリ”の態で「何も考えずに軽く観られそうなやつ…そうだ、ラブコメを観よう!」となって借りてきた本作。
普段ラブコメはあまり観ない上に約10年前の作品だが、主演がレニー・ゼルウィガーとユアン・マクレガーというのが外れなし感満載。何より、彼らの相性の良さは『ミス・ポター』で良く知っていたから躊躇はなかった。

舞台は1962年のニューヨーク。『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』なんかを観てると「キューバ危機の年じゃん!」と思うのだが、ラブコメの世界に政治は介在しないようである。
特に仕事をしてる感じもしない(映画の中の)上流ニューヨーカー達は、超オシャレなファッションに身を包み、超豪華な高層マンションに住み、日々色恋沙汰に頭を悩ませて暮らしていた! …羨ましい。
そんな彼らの中でも、一流雑誌のスター記者・キャッチャーは特に派手。何だよ、あの遊園地みたいなお家は(笑)常に美女たちとの刹那的な恋愛に勤しんでいるプレイボーイだが、何だかんだ有能なのか、難易度の高い取材も(女の子たちと戯れながら)楽々こなしている。

普段のユアンは少年性というか純粋性というか、そういう”初心さ”がいつまでも残っている俳優だと思っているが、今回の”薄情な色男”役も意外にはまっていて眼福。
それでも、最後に「生まれ変わって」面接にやって来た時の真摯な上目遣いがやっぱり彼らしいというか、一番似合っていたし素敵だったかな。

レニーは決して美人ではないのだが、仕種や雰囲気が何とも愛らしいという不思議な女優。キャッチャーとのデートが決まって部屋の中を踊ってみたり、動揺を鎮めようとチョコを頬張る姿がとても可愛い! そして当然ながら(演技が)上手い。
最後の”どんでん返し”であるバーバラの独白は、彼女をキャスティングしたからこその場面だとは思うけれど、あれだけの長台詞を一気にドバーッと喋られると、観てるこっちはキャッチャーと同じく唖然とするしかない(苦笑)

私的に、「何も考えずに軽く観られそうな」王道ラブコメを期待していたので、あの”どんでん返し”はいらなかったかな…好みの問題だと思うけど。
でも、バーバラは「世界中の男性に嫌われても、たった一人を振り向かせることが出来るならそれで良い!」という物凄く一途な恋をしていたんだよなぁ。話の展開は奇をてらったようだが、そのいじらしさは王道なのかもしれない。

メインの二人以外では、キャッチャーの上司兼親友のピーターが良い味出してて大好きになった。
「手が早い・自信家・要領良し」のキャッチャーと対になる、「奥手・ネガティブ・どんくさい」と童貞臭プンプンのお坊ちゃま(社長)で、上司らしくキャッチャーを諫めようと頑張っても毎度丸め込まれている感じ(笑)
実は(必ず結ばれるだろう)キャッチャーとバーバラの恋愛模様より、彼の恋の行方の方が心配だったのだが、あれは、最後にちゃんと解決して幸せになれたってことで良いんだよ…ね? 幸せになれよ、ピーター!

鑑賞後にネット情報を集めて初めて知ったが、本作は1960年代初頭に人気を博した、ドリス・デイとロック・ハドソンのコンビ作品へのオマージュになっているそう。
ロック・ハドソンはぎり分かるとして、ドリス・デイって誰よ? という感じだったのだが、数年前に綾瀬はるか出演CMで使われていた「ケ・セラ・セラ」を歌っていた人らしい。それ、メッチャ歌上手かったってことだよね?
ああ、だからエンドロールでユアンとレニーのデュエットがあったのか!
ロック・ハドソンは歌が上手かったのか知らないけれど、きっと彼らの映画では歌とダンスシーンがあったのに違いない。

そのシーンをしっかり再現できる点からも、『ムーラン・ルージュ』(2001)のユアンと『シカゴ』(2002)のレニーが呼ばれたわけか。この作品は2003年公開なので、正に直近の映画で美声を披露し、なおかつ踊れる二人が欲しかったんだね。
その甲斐あって、エンドロールの二人のデュエットはめちゃめちゃ格好いい!
元々ユアンの歌声が大好きなので、このエンドロールだけでも本作を観た価値があった。
彼は、『普通じゃない』でキャメロン・ディアスと、『ムーラン・ルージュ』でニコール・キッドマンと歌っていたけれど、今回のレニーとが一番歌声の相性が良いように感じた。そういや、この後『ミス・ポター』(2006)でも歌うんだよなぁ、ユアンは。あれはデュエットじゃなかったけど。

ラブコメ初心者からすると、「もう少し捻りが少ない、直球(王道)が観たかった!」という感想なのだが、画が綺麗でなかなか楽しめたし、決して悪い作品じゃないはず。
今度はオマージュ元の「ドリス・デイ、ロック・ハドソン組」の”王道”ラブコメでも観てみようかな。

詳細評価

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