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阿修羅のごとく (2003)

監督
森田芳光
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3.71 / 評価:170件

解説

 昭和54年の冬。竹沢家の三女・滝子が突然3人の姉妹全員を呼び集めた。滝子は探偵の証拠写真を示し、70歳になる父・恒太郎に愛人と子供がいると伝える。4人は母には知らせないようにと約束する。だが、彼女たちも互いに人には言えない問題を抱えていた。華道で生計を立てる未亡人の長女・綱子は、妻子ある男性と付き合っている。次女・巻子は夫の浮気を疑い始めていた。潔癖症の滝子は、父の調査を頼んだ内気な青年との恋が足踏み状態。四女・咲子は売れないボクサーと同棲中。母・ふじだけが、何も知らずに平穏な日々を過ごしているようだった…。

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映画レポート

(C)2003「阿修羅のごとく」製作委員会
(C)2003「阿修羅のごとく」製作委員会

「阿修羅のごとく」─的を射まくったセリフがグサリ、グサリ

まず、豪華キャストにご注目。大竹しのぶ、黒木瞳、深津絵里、深田恭子に、大竹に夫を寝取られた料亭の女将役に桃井かおりも登場し、日本の芸能界を代表する女優達が集まった。私生活でも絶対に親しくなさそうなメンバー(笑)が、まさに“阿修羅”のごとく愛憎劇を繰り広げるのだ。スクリーンからひしひしと伝わる緊張感がたまらない。

彼女たちの緊張感をさらに高めているのが、向田邦子の原作だ。79年に放送されたテレビドラマのために書かれた脚本を元に、「それから」の筒井ともみが今風にアレンジ。ドラマ版では夫の浮気が発覚し、モノに当たる母(ドラマ版は大路三千緒)も描き、わりに感情を表に出していたが、映画版は控え目。その分、目線や仕草で微妙な心の揺れを表現。尚更、嫌味たっぷり、的を射まくったセリフの応酬が物語上だけでなく、見ているこちらの胸にもグサリ、グサリと効果的に効いてくる。女性のための、人生の教訓がいっぱい。最も己を振り返ったのはこのセリフ。「女の踵を見ると、殿方にご無沙汰しているか判るんだから」(by大竹演じる綱子)。さぁ、女性の皆さん、かかとぷるぷるシートを買いに参りましょう。(中山治美)

日劇3ほか全国東宝洋画系にて公開中

[eiga.com/11月11日]

映画.com(外部リンク)

2003年11月11日 更新

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