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私は「うつ依存症」の女 (2001)

PROZAC NATION

監督
エーリク・ショルビャルグ
  • みたいムービー 46
  • みたログ 315

3.08 / 評価:52件

プロザックの国。

  • CONRAD さん
  • 2012年5月26日 16時56分
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

プロザックとは?
イーライリリー(製薬会社)から発売されている米国で最も普及している抗うつ薬である。
米国では1988年から使用されているが、日本では認可されていない。
SSRIという薬であり、「受容体でのセロトニンの再取り込みを選択的に阻害する」という薬理作用がある。
日本で認可されている薬のうち同様の作用を要するものは、
デプロメール
ルボックス
パキシル
ジェイゾロフト
レクサプロ(すべて商品名)
である。
効果があるとされ現在のうつ治療の最前線で使われているものに、SSRIのほか、SNRIという薬剤もある。
(ちなみにこちらはセロトニンとノルアドレナリンの阻害薬)
米国に負けず劣らず日本も、抗うつ薬の国、なのかもしれない。


脈絡もない感じで主演女優クリスティーナ・リッチの全裸が映し出される冒頭。
世界の最高学府ハーバード大学に入学。
自由気まま?な大学生活。
関わるいろいろな人のお世話になり、迷惑をかけ、振り回しながらも、精一杯生きていく。


残念ながら名作「素晴らしき哉、人生!」(1946)は鑑賞しておらず。
(でもイタリア映画「人生、ここにあり!」(2008)なら鑑賞したよ?!)
「素晴らしき哉、人生!」では、天使が現れて救ってくれるのだろうか?残念ながらこの映画「私は「うつ依存症」の女」(2001)では、不器用に生きるクリスティーナ・リッチをドラマティックに変えてくれる人物は現れない。
みんながクリスティーナ・リッチと共に、苦悩しながら、彼女と距離をとったり近づいたりしながら、歩んでいく。

女友達も、付き合ってきた彼氏たちも、お母さんも疎遠だったお父さんも、いろいろな人が影響するんだけど、誰も否定しないスタンスが心地よい。
精神科医を演じたアン・ヘッシュが素敵で、セクシーな役どころじゃないのにセクシー。
プライベートでは泥沼離婚劇を演じたらしい彼女ですが、人生経験豊かな、珍しく信頼できそうな精神科医役を演じていましたね。
「わたしは薬を勧めるけど、決めるのはアナタよ」
「(薬は)少し息をつく余裕をつくれるもの」
なんて、なんてことなさげなセリフも良かったです。


一方で、薬をのんだクリスティーナ・リッチは、
「もともとの人格を覆い隠すような感じ」という的を射た表現をしていましたね。
もともとは“めちゃくちゃ”な自分なのに。
そんな自分じゃない自分に、慣れていない。

元来のめちゃくちゃな自分を否定せずに、薬をのんだ状態の自分も、受け入れる。
少し息をついてもいいんじゃないの?
そんな言葉に癒されました。
あなたのままでいいよ。
人は受け入れてほしいと切望するものです。


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映像
音楽

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  • パニック
  • 知的
  • 切ない
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