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溶解人間 (1977)

THE INCREDIBLE MELTING MAN

監督
ウィリアム・サックス
  • みたいムービー 6
  • みたログ 14

2.80 / 評価:10件

観る者の脳をも溶かす珍作ホラーだ!

  • alan smithee さん
  • 2007年12月1日 3時17分
  • 役立ち度 11
    • 総合評価
    • ★★★★★

 友人と時事ネタで盛り上がり、【レアメタル】と言いたかったのに、
思わず【デスメタル】と口走るオレの脳は恐らく40代半ばにして溶け始めているのだろう。

 【溶ける】・・・そう。【溶ける】と言えばこの映画。
 《溶解人間》だ。

 70年代後半に公開されたこの映画をオレは封切りでは観ていない。
 当時、ゲテモノが大好きで、このテの映画が公開されると喜び勇んで映画館に駆けつけ
てたオレでさえ敬遠した超ゲテモノ映画。それが【溶解人間】なのだ!

 以前1度だけ、テレビ放映時に観た【溶解人間】に、今改めて対峙する。
 これも何かの縁なのだろう。やっぱ、縁は大切にしなくちゃあね・・・ってなわけで気合いを入れてレビューを書くっ!

 この映画、かなりシュールだぞ。

 映像センスや演出もかなり【キテる】が、何よりもそこに描かれる物語や登場人物など
その全てが、目も眩むほどにシュールなのだ。

 そもそも、宇宙空間で謎の超常現象に遭遇し、全身が溶ける奇病に冒された宇宙飛行士
が怪物化するわけだから、内臓や筋肉組織もどんどん溶けてってるわけで、
日増しに力が増していくなんてことはあり得ない。

 生物学的には、オレの脳細胞や身体機能のようにどんどん衰えていかねばならない。
 でなければオレの立つ瀬もない。

 だが、この怪物、躰が溶ければ溶けるほどにどんどん凶暴化して、強くなっていくのだからワケが分からん!

 街を徘徊し、殺戮を繰り返すこの怪物を捕らえようとする輩もかなり個性的だ。

 主人公の医学博士は、病院から逃亡した【溶解人間】を捜索するという特命に頭を悩ま
しながらも、『実はウチの奥さんに子供が出来てね。3度目の正直ってやつさ』と、唐突に夫婦間の性生活を暴露し始めるし、この医学博士と険悪な関係にあった将軍(だって、劇中でそう呼んでんだもん・・・)に至っては、事件がかなり深刻な状況下にあるにもかかわらず、何するわけでもなく医学博士の家に居候し、『七面鳥の足、食べていいよ』の一言に感動して医学博士と和解する始末だ。

 結局、登場人物は全て死に絶え、【溶解人間】もドロドロに溶けて消滅してしまい、
地面に残った【溶解人間】の汚れた衣服を清掃係のおっさんがゴミ箱に捨てておしまい、というエンディングは、考えようによっては凄く深いテーマがありそうなんだけど、そのテーマを慮るのも面倒くさい程にシュールな衝撃に満ち溢れた映画だとオレは思うぞ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 不思議
  • パニック
  • 不気味
  • 恐怖
  • 絶望的
  • 切ない
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