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リボルバー 青い春 (2003)

監督
渡辺武
  • みたいムービー 23
  • みたログ 335

2.88 / 評価:41件

B級なVシネマテイストで綴る「青春」

  • mus******** さん
  • 2009年12月30日 1時24分
  • 閲覧数 786
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

途中の場面だけ、
偶然にも、'04年になったあたりに一度Vシネマチャンネルで見かけたことがあった。

その時には何も思わなかったんですが、
今、役者陣を改めて見ると、確かに「凄い」と思うものがある。

と言うより、
自分で借りてきた'03年版WATERBOYS、
再放送で放送されているROOKIESを見た後だったので、
役者さんって凄いなあとなんだか思ってしまって。
この作品とWATERBOYSはそんなに時期が開いていないはずだし(それでこのキャラの違いですものね^-^)、
ROOKIESなんて、佐藤君と森山君は同級生から先生と生徒の間柄になっていて、それもまた凄いと思ってしまったのです(笑)。

と、見ながら思った余談はここまでにしておいて。


主人公は、高校生男子三人。

三人の男子の下へ、ある日小学生の男の子が本物の拳銃を渡すところから話が動きます。


私はこういう形での青春は過ごしたことがないので、
「高校生の男子ってこんなものなの?」とは思ったんですが、
三人の置かれる背景はさておき、心理的には結構共感するところもあります。

「すげーこと」と最初から使われる言葉がありますが、
この「すげーこと」は、結構若者の描写としてはうまい言葉だと思いましたね。
確かにがむしゃらに「すげーこと(凄いこと)」を、それが何かをつかめないまま探す時期がこの時期じゃないかなあと。
でも、その時期が終わると、
そういう若者を見て、「すげーこと(凄いこと)って何よ?」と突っ込んでしまいたくなる。自分たちもどういう形であれ、高望みな夢や目標を持っていたのに。
あんまりその時期の中で気付かないものかと思っていたので、
最後のほうで「すげーことって何?」と言うようなセリフがあったのは意外でもあり、好印象でもありました。いろんな経験をして、彼は早く気付くことが出来たのだろうと。


三人を取り巻く人たちもまた、癖がある人ばかり。

キャスト的に「映画」と思う方もいるかもしれませんが、
この作品は「映画」と言うより「オリジナルビデオ」(Vシネマ)です。
劇場で公開されていない作品です。
なので、「通常の映画の世界観」を期待して見るには間違っている作品じゃないかなと思います。



オサムが出会うミドリ、タツトシが出会う門松。


ミドリはAV女優だけど自称レズ、
その時点でも「なかなかだな…」とキャラ設定に妙な感心をしてしまうんですが(笑)、
彼女の性事情は、彼女の口から漏れる「お父さん…」。
その言葉を聞いたオサムの心理的な変化が個人的には印象深かったですね。
ミドリを演じた前田綾花さんは「そういう役専属なのか?」と思うぐらいに体当たり演技を披露していて、まさに拍手ものです。


門松は、サッカーの話をする時はそこまで「変わった」描写は感じなかったんですが、
タツトシと酒を飲む場面で「おいおい大丈夫か?」と思い(良識ある大人なら、ここで「明らかな未成年者」には酒は勧めないだろうと)、
彼が酔いつぶれてからは、見ているのが辛かったぐらいでした…(^▽^;
大杉さん、そんな役でいいのか!?と思ったほど(笑)。(役幅広いですね~)


ミドリと門松がその後どう暮らしているのか、
そんなことがちょっと気になってしまいました(^-^;
(あの出番の引き方はちょっと気の毒かなあと)


ミドリと別れてからタツトシやコージと合流したオサムが、
道で出会ったオヤジと中学生の援助交際に、訴えかけるように悲観した後の、
陽がビルの間から移り行く描写と、そこで流れるカノンが非常に印象的でした。

若者たちの焦燥感、目的のない生きる道の中で、どうしても重くなりがちな話の世界観の中、
劇中とエンディングで流れるカノンは、この作品を「清らか」にしていました。

最後の終わり方も個人的にはよかったです。

終わってからカノンが聞きたくなる、そんな映画でした。



あと補足的な感想。

*玉木君がここまで変質者っぽい役を見られてちょっと満足(笑)。

*佐藤君はあまり重たいものを背負う役は似合わない気がする。と言うより彼のよさが半減してしまう気がする。

*上地君がチョイ役で見られたので、そういう意味でもちょっと得した気分。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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