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クラバート (1977)

CARODEJUV UCEN

監督
カレル・ゼマン
  • みたいムービー 10
  • みたログ 26

4.25 / 評価:8件

原作の良さは表現できないが映像は美しい。

  • pin***** さん
  • 2012年1月21日 21時24分
  • 閲覧数 451
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

カレル・ゼマンの傑作アニメという触れ込みですが、僕としては、オトフリート・プロイスラーの傑作ファンタジーの映画化として期待して見ました。

正直なところ感想は、「クラバートってこんな話だったっけ。」というもの。

切り絵の手法を使ったアニメーションは素朴でよかったのですが、現代的なファンタジーである原作『クラバート』の世界がうまく表現されていなかったような気がします。

原作の『クラバート』は単なる魔術師との対決の物語ではなく、現代文明への鋭い風刺が込められていたのではないかと思います。

このアニメーションではクラバートが魔法使いの弟子となったのは、全くの偶然のように描かれていますが、原作では、魔法使いになることで、楽な暮らしができるというクラバート自身の欲望によるものとして描かれています。

親方の魔法は、ちょうど『指輪物語』のサウロンの指輪のようなものでしょうか。

親方の魔法は戦争と結びついており、これまた、科学文明と戦争の関係を暗示していたように思います。

魔術=科学文明による果てのない欲望、からいかに逃れていくかが、現代的ファンタジーとしての、この作品の根底に流れるものだったと思うのです。

ところが、残念ながらこの作品の中では、ファンタジーであることと、映像としての美しさに力が入り過ぎて、その今日性がそぎ落とされてしまっていたように思います。

ただし、アニメーションとしては、絵の上品さ、切り絵アニメや実写との合成など、見るべきものの多い作品だと思いました。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ファンタジー
  • ロマンチック
  • 不思議
  • 不気味
  • 恐怖
  • 勇敢
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