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忠臣蔵 ~決断の時~ (2003)

監督
杉村六郎
長尾啓司
  • みたいムービー 3
  • みたログ 14

3.25 / 評価:4件

牧瀬里穂の瑤泉院が秀逸

  • うろぱす副船長 さん
  • 2009年6月12日 22時36分
  • 閲覧数 1817
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

2003年に放送されたテレビ東京の新春ワイド時代劇です。

放映時間は6時間40分あまりで忠臣蔵の主要エピソードの多くを網羅している。上映時間に限界がある映画に比べてテレビドラマは余裕のある編集が出来る事を実感する。
反面、新春ワイド劇場は一日で全編を一挙に放映するので視聴者もかなりの集中力を要求される。ドラマ制作側にもメリハリの効いた番組作りが不可欠だが本作は忠臣蔵モノとしては平均的な出来栄えで及第点と言ったところか・・・

仮名手本忠臣蔵をベースにしたストーリー展開で忠臣蔵にあまり知識の無い視聴者でも分かり易い構成なのは評価出来る。忠臣蔵の様に超有名な物語は奇をてらう奇想天外な展開や人物設定に大胆な新解釈を加えるよりオーソドックスな作り方の方が万人受けするのではないだろうか・・・
この様に考えると忠臣蔵はよく知られた物語の中で役者が如何にして自分の個性と存在感を活かし役柄を演じきるかで作品の評価が分かれそうだ。

ところで本作は役者がかなり良いのだ。
大石内蔵助を演じた中村吉右衛門をはじめ比較的最近の忠臣蔵映画・ドラマのキャスティングとしては相当に評価出来る内容だった。吉良上野介を演じた橋爪功は憎憎しい吉良を見事に演じている。忠臣蔵は悪役”吉良”が意地悪い敵役として描かれて初めて物語として味が出てくる。”あまり憎くない吉良上野介”では盛り上がらない。本作での橋爪功の演技は高く評価出来る。
また、吉良方の知恵者である色部又四郎を演じた岸部一徳も素晴らしい存在感であり赤穂浪士の強敵としての雰囲気を醸し出していた。
しかし、私が本作の出演者の中で特に評価したいのが瑤泉院を演じた牧瀬里穂である。
私は忠臣蔵モノの映画やドラマを多数見てきたが瑤泉院に関する限り本作の牧瀬里穂が最高のはまり役であったと感じている。本作で牧瀬里穂演じる瑤泉院はやや線が細くあまり強い女性のイメージではない。世間知らずのお嬢様育ち、といった感じだ。また、内匠守の敵を討つことを大石に詰め寄るなど気丈な一面もある。幾ら大名の未亡人とはいえ女一人ではどうすることも出来ないもどかしさを非常に上手く表現出来ていたと思う。牧瀬が演じた瑤泉院は私が瑤泉院に持っているイメージに非常に近く好印象だった。

(補足1)本作では大石の東下りの際、垣見五郎兵衛(立花左近)との出会いの件が全く省略されている。これはかなりのマイナス点だった。これが描かれていればもう少し得点を付けてもよかったのだが・・・
(補足2)清水一角を演じた田辺誠一、多門伝八朗を演じた中村梅雀、脇坂淡路守を演じた榎本孝明、天野屋利兵衛を演じた萩原流行も各自の役柄をよく演じていたと思う。田辺誠一が演じた清水一角は繊細な感じがよく出ていた。

詳細評価

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