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ザ・ビッグ・ワン

ザ・ビッグ・ワン

THE BIG ONE

91

bakeneko

5.0

ネタバレ今のアメリカ国歌にはその歌がピッタリ!

アメリカの47州+αの都市を縦断しながら、“アメリカ&資本主義の抱える問題点”を様々な企業取材&切り口で、ユーモアに塗して見せてくれる“大爆笑しながら為になる”ドキュメンタリーの傑作であります。 のっけから見事な“掴み”に引き込まれて、あれよあれよという間に“アメリカの深淵部”の楽しい“地獄巡り”が始まります。深刻なテーマですが、最後まで“基本は笑い”でテンポの良い繋で楽しませてくれますので、観賞後の後味も良いものであります。例によって挿入される音楽は機智に富んで面白く、映像とのシンクロもご機嫌の出来であります。 そして何よりも日本人が知らなかった“資本主義の究極の形としてのアメリカの問題点”を提示してくれます(今、この国はそちらの方向にまっしぐら!)。 また、この頃はまだまだ無名だったM・ムーアに対する企業の“素の反応”は生々しく、現実社会の怜悧な部分を見せて寒々しいものがあります(本当にこんな慇懃無礼の嫌な奴っているんだよな~)。 また、M・ムーアvs資本家やホワイトカラー族とのデイベートでは、論理&レトリックの面白さも堪能出来ますし、挟み込まれる仲間&自身の身辺雑布的映像も素直に笑えます(あの体格で飛行機はエコノミークラスで移動なんて…親しみは持てるけど、隣の席には座りたくない..等)。 しかし、90年代後半の絶好調バブル期のアメリカの内情が凄まじい状況であり、“それは企業の業績が上り調子だから生じた”という事実は、資本主義の経済原理の根本の問題として重く受け止めるべきことであり、その事実を楽しく学べる面でも、為になる映画であります。 ねたばれ? この映画トロントの映画祭にも出典されたんだけど、映画中のトロント市民は…。

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