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木更津キャッツアイ 日本シリーズ (2003)

監督
金子文紀
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3.94 / 評価:543件

解説

 21歳の若さにして余命半年と宣告されたぶっさん。一度はあの世に片足を突っ込むも、驚異的な生命力で甦り周囲を驚愕させたあの時から半年後の夏。いまでもぶっさんは死を目前にしていることなど微塵も感じさせないほど元気。野球とビールに明け暮れ、バンビ、マスター、アニ、うっちーたちいつもの5人で相も変わらずつるんでいた。そんなある日、地元・木更津での大規模なロックフェスティバルを計画していた氣志團が、前座のバンドとしてキャッツたちを指名する。ぶっさんはさっそく自らの作詞作曲による新曲作りに励むのだった。

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映画レポート

(C)映画「木更津キャッツアイ/日本シリーズ」製作委員会
(C)映画「木更津キャッツアイ/日本シリーズ」製作委員会

「木更津キャッツアイ/日本シリーズ」─ペラペラの画面と頭悪すぎなエピソードの波状攻撃が快感

よく聞くけれどあまり好きでない言葉に「こんなの映画じゃない」というのがある。しっかし本作くらい“映画じゃない映画”ってのもそうないだろう。TVシリーズの映画版だというのは誰もが承知しているし、観客もその延長線を望んでいるのだろうが、それにしてもあまりに映画であることを放棄してないか? アングルや照明はのぺっと平板だし、モンタージュも非常に乱暴。いや、奇抜なアングルや超高速逆回転などのギミックはたっぷり見せてくれるのだが、繰り出せば繰り出すほど映画的な快楽から遠のいていく。

 しかしだ。ペラペラの画面で頭悪すぎなエピソードが波状攻撃してくるこのスタイルを、いったん受容してしまえばけっこう快感と化してくるのが不思議。言い忘れたが僕はTVの「木更津」をほとんど観ていない。だから人物設定などがあっけらかんと省略されてる本作は、最初こそ何がなんだか判らないのだが、勢いだけがすべてと開き直った、騒々しいがとてつもなくパワフルな展開に慣れてくるうち、すべてをなんとなく理解してしまっている自分に驚いた。映画にとって人物や設定の説明などつまるところ不要じゃん、と気づかせるだけでも、この粗暴な作品の価値はある。ま、今回は徹底してバカとはいえ実は構成堅固なクドカン脚本のこと、2週間貯めた彼のドラマを一気に観ると異様に疲れる、そんな感じはあるけどね。(ミルクマン斉藤)

シネマライズほかにて公開中

[eiga.com/11月6日]

映画.com(外部リンク)

2003年11月6日 更新

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