リアリティには欠けるが映画としては優秀
- nag***** さん
- 2013年9月11日 11時47分
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海猿シリーズの中では、1作目が一番完成度が高いと思います。
海猿は原作がアニメなのでリアリティに欠けるとこがありますが、
有り得ないと思いながらもなぜだか自然と感動してしまいます。
これは映画としての完成度が高い表れでしょう。
海上保安官をリアルに描写したのではなく、友情、愛情、命の大切さに
ストーリーの重きが置かれているのです。
訓練で遅れを取り、周りと比較して能力の劣る工藤が亡くなった
ところだけはやけにリアリティがありました。
この世の中は、弱肉強食であり特に自衛隊・警察・消防・海保といった
公安職の場合には弱いものは命を失うことになります。
したがって、警察学校や消防学校などではこのような適性の劣るものを
ふるいにかけます。適性が劣るものが現場に出ると命を落とすばかりが
最悪は自分だけではなく周りの人間をも道連れにしてしまうからです。
以上のことから、現実の公安職では仲間と協力して任務を遂行することを
重視する一方で、場合によっては仲間を切り捨てることで被害を減らします。
2次災害のリスクを犯すことは現実の公安職では有り得ませんし、上層部の
命令を無視することも絶対に有り得ません。
上の命令には絶対服従が公安職の基本です。
リアリティを求める人には到底受け入れられないストーリーといえますので
そこで好みが大きく別れると思います。映画のバランス自体は素晴らしいですけどね。
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