ここから本文です

欲望の谷 (1954)

THE VIOLENT MEN

監督
ルドルフ・マテ
  • みたいムービー 1
  • みたログ 8

3.50 / 評価:4件

敵の内部崩壊

  • 文字読み さん
  • 2010年6月22日 2時12分
  • 閲覧数 466
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

1954年。ルドルフ・マテ監督。南北戦争を終えたとき、負傷していた大尉(グレンン・フォード)は部下とともに西部のある谷に残って牧場を経営していた。地元のいざこざからは距離を置いていた大尉だったが、暴力で谷全体を支配しようとする男(エドワード・G・ロビンソン)が現れて、という話。よそ者の自覚を持っている男が正義を貫こうとする話なのですが、悪玉のはずのロビンソンが松葉杖をついて現れるあたりからどうも奇妙な感じになっていき、実はロビンソンたちが一枚岩の悪者ではなく、その妻(バーバラ・スタンウィック)のあくなき欲望が背景にあるというオチ。だからロビンソンとフォードの正面対決にならない。最後はロビンソンの弟(実は妻の浮気相手)と1対1になりますが、どう見てもフォードは弟ではなく妻のほうに銃口を向けているように見えてしまう。「敵」は誰なのかよく分からず、本当の「敵」のはずのスタンウィックは全然別の理由で死んでいくというズレまくった映画です。

戦うべき相手が内部崩壊していく、黒幕は女性である、という西部劇をどこかで見た気がするのですが。。。一端は全面戦争になる対立する二つのグループが、そのしがらみをすべて消去して、最後に結びつく(だいたい結婚)という形も見た覚えが。。。

因果関係はズレまくっているのですが、婚約・夫婦・浮気とすべての愛情は壊れていき、牛・馬・家屋敷すべての所有物はなくなっていくという「消滅」の映画です。だからこそゼロからの「再建」をうたいあげて終わるラスト。少しずつズレていくものを一端チャラにしてひとつのものをつくろうという、おそるべき潔癖症な作品でした。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ