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汚れた顔の天使 (1938)

ANGELS WITH DIRTY FACES

監督
マイケル・カーティス
  • みたいムービー 8
  • みたログ 61

3.78 / 評価:23件

真の勇気、《天国での勇気》

  • alan smithee さん
  • 2007年6月6日 2時20分
  • 閲覧数 335
  • 役立ち度 8
    • 総合評価
    • ★★★★★

 スラム街で育った二人の少年。

 二人は幼なじみ。そして親友。

 若さ故の無軌道な反抗心と、耐え難い貧困が二人を犯罪に駆り立て

る。

 時が経ち、二人は別の土地で、別の人生を歩む。

 一人は改心して神父に、もう一人の男ロッキーはギャングになった。

《15年後》

 二人は再会した。

 罪悪感のカケラもなく犯罪に手を染めるスラム街の少年たちを改心さ

せ、まともな人生を歩ませようと努力する神父。

 そして、そんな少年たちに《悪のカリスマ》と崇められるロッキー。

 やがてロッキーは殺人罪で逮捕され、死刑を宣告される。

 死刑執行のその日、神父は幼なじみの死刑囚ロッキーのもとを訪れ

る。

 (※ここから先はネタばれがありますので、本作をご覧になる方はご

注意を!)

 「俺には死を恐れる心なんかない。俺の勇気は揺るぎないんだ」と、

自分の死をも嘲笑うロッキーに神父は最後の願いを言う。

 「今この世での勇気ではなく、《天国での勇気》を見せてほしい」

と。

 怪訝な表情を浮かべるロッキーに神父は言葉を続ける。

 「君はスラムの子供たちの憧れだ。だからこそ、死を恐れてくれ。許

されざる犯罪を犯した者が死を恐れ、無様に死んでいったという姿を子

供たちに見せつけてやってくれ」と。

 激昂して神父の願いを断り、ロッキーは潔く処刑台へと歩み寄る。

 最後の願いが聞き入れられず、失意の神父はロッキーの最後を看取

るため処刑場に足を踏み入れる。

 その時、神父は《天国での勇気》を見た。

 目も当てられないほど無様に命乞いをするロッキーの姿に止めどなく

涙が溢れた・・・


 ベビーフェイスが印象的なジェームズ・ギャグニーが人の情けを捨て

きれないギャング、ロッキーを好演。

 ラストの《天国での勇気》を示すロッキーを、一切表情や姿を見せ

ず、身悶えする影のみで描くなど繊細な演出も好感が持てるギャング映

画の佳作です。



 
 

 

 

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 悲しい
  • 勇敢
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