夜空の大空港
作品レビュー(2件)
- le_********
5.0点
このレビューにはネタバレが含まれています。 - 一人旅
5.0点
TSUTAYA発掘良品よりレンタル。 ウィリアム・グレアム監督作。 『猿の惑星』(68)で脚色を担当したロッド・サーリングのオリジナル脚本をウィリアム・グレアム監督が映画化したTV映画で、本作はいわゆる“航空パニック物”の先駆け的な作品となっています。 ロサンゼルス発ニューヨーク行の旅客機に、高度4,000フィートを下回ると起動する爆弾が仕掛けられてしまうという航空パニックサスペンスで、乗員乗客100名の命を預かった冷静沈着なベテラン機長&キャビンアテンダントの気丈な奮闘と、地上から機長と無線連絡するグランドスタッフ&事件を担当するFBI捜査官の協力捜査、そして狂信的な中年爆弾魔の身勝手な行状という大きく3つの視点によって、爆弾が仕掛けられた旅客機に搭乗した乗客達の運命を活写していきます。 高度が下がると自動で爆発するため上空を旋回し続けなければならないものの、旅客機の燃料には当然限りがある―という“タイムリミット”が設けられた航空パニックで、爆発または墜落までの残された時間の中で、全員が無事に生還を果たすための方法を諦めずに模索し続ける人々の奮闘をスリリングに描いています。 元々TV映画として制作されたものですが、爆弾を積んだ旅客機を巡るサスペンスを多角的&群像的に描くことに成功した見応えのある航空パニック映画で、本作を気に入られた方には1971年に同じくTV映画用に作られた『恐怖のエアポート』(キーワードは“食中毒”)をお勧めします。
スタッフ・キャスト
人名を選択するとYahoo!検索に移動します。