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世にも怪奇な物語
2010年8月28日公開

世にも怪奇な物語

TRE PASSI NEL DELIRIO/HISTOIRES EXTRAORDINAIRES/SPIRITS OF THE DEAD

1222010年8月28日公開

ジャビえもん

5.0

ネタバレフェリーニの独走

第1話と第2話については、ジェーン・フォンダとアラン・ドロンのプロモーションビデオだな、といった感想しかありませんが(それでも二人はとても魅力的なので観る価値は十分ですが)、第3話は映画としてすごいことになっています。まず、フェリーニの映像表現。彼の映像表現は、唯一無二です。空港や授賞式会場の悪夢的映像は、ニーノ・ロータの音楽との相乗効果もあって、一度見たら忘れられず、何度も味わいたくなります。そう、まるで天下一品のラーメンのように…。そして、その悪夢的映像で綴られるストーリー。子どもの頃に観たときは、少女の恐ろしさとラストの生首しか印象に残っていませんでしたが(トラウマになるほど怖かった)、今観ると、人生の舞台から降りる男の狂おしさや悲壮感が胸に迫るストーリーで、彼が授賞式の舞台で「なぜ私を呼んだんだ」と叫ぶところでは、本当に切なくなりました。

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