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世にも怪奇な物語
2010年8月28日公開

世にも怪奇な物語

TRE PASSI NEL DELIRIO/HISTOIRES EXTRAORDINAIRES/SPIRITS OF THE DEAD

1222010年8月28日公開

とみいじょん

3.0

軽い気持ちで観てはいけない…

この映画鑑賞後に口直しの映画が欲しくなりました。 『世にも奇妙な物語』の着想のもととなった映画とか。  江戸川乱歩氏等熱狂的ファンが多いエドガー・アラン・ポー氏の小説の映画化とか。有名な『黒猫』等数作品を読んで酔いしれていたこともあったけど、残念ながらこの映画の原作は未読。 1話: とにかく美しい。美男美女もそうだけど、衣装や調度、城や森の風景にうっとりします。    ジェーン・フォンダさんの奔放さにも釘付け。ヘンリー・フォンダ氏の娘として、元々セレブだからか、立ち振る舞い、言葉等板についている。実生活でもこんななのではと偏見をもってしまう。    物語はお金持ちのわがまま女の…でなんとなく言いたいことはわかるけど、「呪いを受け取ることにした」とか急に言われても…(読み取りが悪いのか?)。最期の女主人公の歓喜極まる顔も、状況を考えると怪奇そのものなんですが、そこに至るまでが説明不足で唐突に見える。その辺をもっと心理描写をしっかりと、または怪奇的に流れをしっかり描いてくれたら最高なんですが…。ただ、人と戯れ、馬と戯れている印象しか残らない。 2話: とにかくアラン・ドロン氏が美しいし、子役もすごかった。    『世にも奇妙な物語』にもドッペルゲンガー的な話があったように記憶していますが、こちらの方が先ですね。でもその設定より、主人公の性格の方が怖かった。しかも、現実にいそうなのが、よりいっそう怖い。 3話: テレンス・スタンプ氏の怪演!!! 女の子は確かにトラウマになります。    話は、う~ん、『8 1/2』とダブってしまって…。『8 1/2』より狂気の世界。逃げ場がない。いや、逃げ場はあそこだけか、ラストの、あの・・・。と、頭が段々と酩酊してくる。呑んでないのに。そんな追いつめられた、諦めた感じが、嫌な感じで後をひく。 私の、エドガー・アラン・ポー氏の小説イメージってなぜか『ポーの一族』。その『ポーの一族』に近いのは1話でしょうか?どこか退廃的で耽美でロマンチック、なのに物悲しいところに酔いしれていました。 でもこの映画では1話は世界観は好きだが消化不良。  2話は遊びがない。現実的で怖い。  3話は、色調がこれでもかというほど、めまいを起こしそうになるほど不愉快。芸術作品としては凝りに凝った色合いなんだけど、観続けることを拒否したくなる。だのに、時折飛び込んでくるテレンス氏や女の子の表情に心奪われて目が離せない。観たくないのに探してしまう。まさに映像のドラッグ。  気持ち悪い。夢見が悪い。ラストも、予想しつつも、ポ~ンと、あの場所(ハイウェイなのか闇の底なし沼なのか)に、主人公の代わりに私がおいてかれた感が半端ない。すっきりしない。 ニ度と観たくない、でも惹きつけられてしまう。そんな映画です。  (詳細評価が高いのは優れた映画だと思っているから。でも総合評価は☆3つなのはほとんど主観、人へのお勧め度です)

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