夜の大捜査線

IN THE HEAT OF THE NIGHT

109
夜の大捜査線
3.9

/ 230

31%
39%
23%
5%
1%
作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(71件)

かっこいい21.0%勇敢18.9%知的17.5%恐怖7.0%不気味5.6%

  • ぬまつ

    3.0

    普通の謎解き映画+黒人描写

    いきなりひどい偏見から入るね。逆に清々しかった。 1人の殺人事件の謎解きをするだけの映画。 何か特別などんでん返しとかもないし、作品賞や脚色賞を受賞するほどのものかなぁと思ったくらい。 右利き左利きで判断するあたりも安っぽい。 まぁ黒人差別や、その黒人を嫌っていた白人と徐々に心通わせていく過程など、それなりの見どころはありましたけどね。 その主演の2人の微妙な距離感がよかった。 鑑賞前は主演男優賞って、ポワチエさんのことかと思ってたけど、観ていくうちに、あーこっちかって、気づきますね。ラストで間違いないと感じる。 そんなシドニー・ポワチエさんへの追悼の意も込めて、鑑賞させてもらいました。 あと、クエンティン・ディーンさん、目の保養によかったです。

  • アニカ・ナットクラッカー

    5.0

    名匠ノーマン・ジュイソン監督の代表作

    今回取り上げるのは1967年のアメリカ映画『夜の大捜査線』。アカデミー作品賞・主演男優賞(ロッド・スタイガー)などを受賞した名作である。ノーマン・ジュイソン監督の作品レビューを書き込むのは「シンシナティ・キッド」「華麗なる賭け」に続いて3作目で、レビューを書いていない映画では「屋根の上のバイオリン弾き」を再公開の時に映画館で観た。 脚色をスターリング・シリファント、編集をハル・アシュビー、音楽をクインシー・ジョーンズ、主題歌をレイ・チャールズと、錚々たる顔ぶれが参加している。前述の通りスタイガーがアカデミー賞を得たが、本当の主役はシドニー・ポワチエで、映画で最初に名前が出る。ポワチエは1963年の「野のユリ」で黒人として初めてアカデミー主演男優賞に輝いている。 邦題の「大捜査線」だと、連続殺人とかギャング団といった規模の大きな犯罪を連想するが、映画で描かれるのは一つの殺人事件の捜査である。この点では原題の「夜の熱気の中で」の方が内容に合っている。舞台はミシシッピー州のスパルタという町で、列車の到着が一日にわずかしかない。曜日によって到着しない日もあると語られるので、相当な田舎町なのだろう。 列車でこの町に降り立つ男性が、望遠で写される場面から映画は始まる。後に彼こそ主人公のバージル・ティッブス(ポワチエ)であることが分かる。彼の目的は捜査ではなく、現地に住む母親を訪ねて来たのだ。しかし同時刻に起こった殺人事件に巻き込まれ、フィラデルフィア警察で殺人課の刑事として活躍する彼が、渋々ながら地元警察の捜査に協力する事になる。 深夜の町中を警官のサム(ウォーレン・オーツ)がパトカーで巡回している。深夜営業の食堂で休憩した後、住宅街に寄り道して室内にいる若い女性の姿を窺う。サムにとってありふれた巡回になるはずだった。後で思い返すと、この場面で事件の関係者全員が顔を見せていたのだ。画面を通してもうだるような暑さが伝わってきて、不安な気持ちにさせる導入部である。 道路上で発見された遺体の身元は金持ちの実業家コルバートで、北部からやって来てこの地に工場を建設しようとしていた。実現すれば多くの雇用が生まれて地域に恩恵をもたらすと同時に、地元の有力者とは利害が対立して恨みを買いそうである。殺人の動機はお金目的か個人的恨みか仕事上の対立か?死因は後頭部への殴打と思われるが凶器は見つからない。 起承転結に合わせて4人の容疑者が浮かぶという親切な作りで、真犯人の正体が分かるのは最後の最後である。最初の容疑者はティッブス本人で、駅で列車を待っていたところ「よそ者の黒人」というだけで連行されてしまう。高額紙幣を持っていたのでますます疑われるが、警察手帳とバッジを持っており、フィラデルフィア警察に照会してやっと疑いは晴れる。 次の容疑者はコルバートの財布を持っていたハーベイ(スコット・ウィルソン)。警察は今度こそ真犯人逮捕と喜ぶが、彼は死体から財布を持ち去っただけで殺していないと主張。ティッブスは、被害者は右側から殴られており、左利きのハーベイは犯人ではないと証明する。この件でハーベイはティッブスに感謝し、後に事件解決に繋がる重要情報をもたらしてくれる。 被害者と仕事上で敵対する人物として浮上するのが、綿花の大規模農場を経営するエンディコット。「風と共に去りぬ」の時代を思わせる農場の描写が見ものである。本作に登場する白人は皆そうだが、その中でも群を抜いた差別主義者として描かれる。沈着冷静なティッブスが珍しく、ギレスビー署長(スタイガー)の前で彼に対する憎しみを露わにするほどだ。 そして最後に容疑者となるのがサムで、冒頭の巡回をティッブス立ち合いで再現した時にルートをわざと変えた事、事件後に銀行預金が600ドルも増えた事が証拠とされた。僕は最初にサムが遺体を発見する場面を見ており、いくら何でも犯人ではないだろうと思うが、「遺体を見た時、サムはあまり驚いた顔をしていなかったな」と、彼に対する疑念が芽生えていく。 物語の結末は、ネタバレになるので伏せておこう。本作のアクションシーンについて書くと、前半のハーベイが逮捕される場面と共に、反感を受けたティッブスが町の不良共に襲われる場面が最も緊張させる。「生意気な黒人は鞭で躾けてやる!」という悪罵が、連中には一切理屈が通用しないと思わせて怖い。助けに駆け付けるギレスビーが仏様のように頼もしく見える。 最後にギレスビーと並ぶ、ティッブスの数少ない味方について書こう。被害者の妻レズリー(リー・グラント)はハーベイの無実を証明したディップスを信頼し、「彼を捜査に加えて欲しい。そうでなければこの町に工場を建てる話は無しにします」と宣言。気丈な女性だが、夫が理不尽な犯罪の犠牲になり、余所者の彼女がこれからどうやって生きて行くのか気になった。

  • 小さき僕

    4.0

    名作ってやっぱり良い

    夜の大捜査線と言えばシドニー・ポアチエ 有名なのに見てなかった作品のひとつ ふぅ〜、やはり、名作です ポアチエの演技が高倉健のようです 邦題は良し悪しというより、内容に全く合ってなくて、ただのアクション刑事ものしか想定できない シドニー・ポアチエ氏は今年早々に亡くなったのか R.I.P.

  • le_********

    5.0

    決して饒舌でない台詞と間の置き方で、人種偏見のみならず物語の奥行きを産み出した

    監督:ノーマン・ジュイソン、脚本:スターリング・シリファント、原作:ジョン・ボール『夜の熱気の中で』、撮影:ハスケル・ウェクスラー、編集:ハル・アシュビー、音楽:クインシー・ジョーンズ、主演:ロッド・スタイガー、シドニー・ポワチエ、1967年、109分、カラー、配給:ユナイテッド・アーティスツ、原題:In the Heat of the Night 深夜、ミシシッピ州のスパルタという田舎町の駅に、スーツにネクタイの黒人(シドニー・ポワチエ)が、列車の乗り換えのため、降り立った。ちょうどその数時間後、コルバートという、市にとっては有力な人物の遺体が、路上に転がっていた。深夜の巡回をしていた巡査のサム(ウォーレン・オーツ)は、パトロール中にその遺体を発見する。署に報告し、署長ビル・ギレスピー(ロッド・スタイガー)の命令で犯人を捜索中、駅の待合室にいた黒人を発見し、黒人=犯人と思い込んだサムは、彼を署に連行する。署長の質問に答えるうち、この黒人の正体がわかる。彼はペンシルベニア州フィラデルフィア市警の殺人課の刑事・ヴァージル・ティッブスであった。ヴァージルの上司の指示で、彼は現地で、コルバート殺しの犯人逮捕に協力するよう指示される。・・・・・・ 昔から、名前だけは知っているが、そのうち観ようと思いつう、年月が経ってしまった作品も多い。本作品もそのうちの一つだ。アカデミー賞作品賞、主演男優賞(ロッド・スタイガー)、脚色賞(スターリング・シリファント)、編集賞(ハル・アシュビー)などを獲得していることは知っていたし、有名なテーマ音楽をつくったクインシー・ジョーンズも知っていた。今頃になって見るか、と言われる人も多いだろうが、逆に、ようやく今観られて、それはそれでよかったということもある。 偶然なのか、クインシー・ジョーンズは、ロッド・スタイガー主演の『質屋』(1965年)、 シドニー・ポワティエ主演の『いのちの紐』(1965年)の音楽も担当している。 アメリカ南部ミシシッピ州が舞台であり、黒人への偏見がまだまだ残る田舎町が舞台となっている。署長自身も部下たちも街の不良たちも、その点では同じだ。だが、殺されたコルバートの夫人レズリー(リー・グラント)は、安直でいい加減な捜査について署長に文句を言い、ヴァージルの手腕に期待する。 ヴァージルの丹念で有能な捜査により、少しずつ犯人像が明らかになり、土壇場で犯人とその動機が判明する。犯人は意外なところにいた、ということになる。 そうした犯人捜しのサスペンス調のストーリーではあるが、決して饒舌でない台詞のやりとりや間の置き方で、白人と黒人の葛藤が露骨に表され、物語を奥行きのあるものにしている。だが、田舎町の署長でもあり、殺人捜査の専門でないギレスピーは、いやでもヴァージルの手を借りざるを得なくなり、署長ら署員が、ヴァージルに従わざるを得なくなっていく展開は興味深い。 キャラクター描写もきちんとしている。ギレスピーは常にガムをくちゃくちゃ噛んでおり、締まりのない体つきだ。充分な証拠調べもせずに、無実の者を牢屋に入れるのが得意だ。ヴァージルさえ入れられる。サムは、最初の巡回シーンで、若い白人女・デロリス(クェンティン・ディーン)の家の前を通り過ぎるとき、デロリスが一糸まとわぬ姿でへやのなかをうろうろしているのを盗み見る。ましてや、コルバートの遺品から大金が盗まれた晩、それと同額の預金をしていることをギレスピーに見つかり、無実の罪で一度は牢屋にぶち込まれる。ヴァージルは、初めから最後まで、色は異なるが、スーツにネクタイで登場する。 終盤、ギレスピーの自宅で、ヴァージルと向かい合い、笑顔で酒を飲みかわすシーンがよい。終始ふてぶてしい表情をしていたギレスピーだが、このシーンでのみ、唯一プライベートな台詞を吐く。この後、真犯人が割れ、翌朝、駅で二人は別れを告げる。 ギレスピーがヴァージルの大きな旅行かばんを持ってやり、ホームで簡単に最後の挨拶を交わす。このときのロッド・スタイガーの表情は、何とも言えない。 ロッド・スタイガー、42歳、シドニー・ポワチエ、40歳のときの映画だ。スタイガーとポワチエは2歳しか離れていないが、ポワチエは若く見える。或いは、スタイガーはメイクを施しているのだろう。 スタイガーの本格的な映画デビューは、1954年の『波止場』であり、『質屋』(1964年)の抑えた演技は、本作品と対象的なものである。

  • エル・オレンス

    4.0

    ネタバレシドニーだからこそ、受け入れられた映画。

    このレビューにはネタバレが含まれています。

スタッフ・キャスト

人名を選択するとYahoo!検索に移動します。


受賞歴

アカデミー賞第40回

作品賞主演男優賞脚色賞音響賞編集賞

NY批評家協会賞第33回

作品賞男優賞

ゴールデン・グローブ第25回

作品賞(ドラマ)男優賞(ドラマ)脚本賞

基本情報


タイトル
夜の大捜査線

原題
IN THE HEAT OF THE NIGHT

上映時間

製作国
アメリカ

製作年度

公開日
-

ジャンル