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夜のたわむれ (1966)

NATTLEK/NIGHT GAMES

監督
マイ・ゼッタリング
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5.00 / 評価:2件

女性監督の描くもう一つの「沈黙」は…

  • bakeneko さん
  • 2014年10月15日 7時29分
  • 閲覧数 489
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

初期のベルイマン作品への出演もしていた女優で監督のマイ・セッタリングが原作&脚本&監督を務めた作品で、“成人した主人公が昔生活していた旧家を訪れて、奔放な母親との愛憎&葛藤の記憶を反芻しつつ現在の女性関係について模索する”心理の綾を、ベルイマン、フェリーニ、パゾリーニ風の抽象性と美術で描き出そうとしています。

イングリッド・チューリンを始めとしたベルイマン組の俳優&スタッフが参加している作品で、特に「沈黙」の少年:ヨルゲン・リンドストルムが“母親との関係に苦悩する”少年期の主人公を演じて、「沈黙」の孤独&単離感覚を再現していて、母親との性的な記憶が成人してからの女性との関係に影を落とす精神的構造を解剖して見せてくれます。
女流監督らしく母親や恋人の描き方や視点にベルイマンほどの“冷たさ”が無いのが特徴ですが、同時に“人格解剖の怜悧さ”や“絶望的状況の不安&緊迫感”も不足している作品で、行き当たりばったり&意味不明の演出や、登場人物の説明不足も観る者を戸惑わせる部分があります。

ベルイマン風の人間解剖を女性の感覚で試みた作品で、抽象性や観念性よりも、現実&感覚的な捉え方になっているところに女性の体温を感じさせる作風となっていますが、分かり難い&独り合点な部分もありますので、頭の中でいろいろ補完しながら鑑賞しましょう!

ねたばれ?
おしりに目を描いたら男性は萎えます。

(おまけ-レビュー項目にないスウェーデン映画の紹介を)
毛皮は女のステータス♡
「エロティコン」(Erotikon:1920年:スウェーデン:106分)監督:マウリッツ・スティレル、出演:トーラ・ティエ、カーリン・モランデル
フェレンク・ヘルツェグの舞台“青いキツネ(A kék róka)”の映画化作品で、昆虫学者の教授の美貌の妻を巡る&親友の彫刻家&飛行機冒険家の恋模様に姪も加わって、洒脱で華やかなロマンチックコメディが繰り広げられます。
天然我儘ヒロインが3人の男+毛皮屋を振り回す様が愉しく、無邪気?な姪やメイドも可愛らしく輝いていて、三者三様の男達の反応と意外な方向に転がっていく物語に一喜一憂しながら惹き込まれる明朗な喜劇で、社会風刺や皮肉などのスパイスも手頃に効かせた見事な匙加減に感心させられますよ。
この時代はドイツのルビッチのみならず、欧州の洗練された喜劇に名作が多いことを再確認する傑作で、差し込まれる字幕のデザイン絵も可愛らしいのでお見逃し無く!

ねたばれ?
劇中のキクイムシの一夫多妻制の生態は出鱈目ですが、生活領域が木の中ですので近親交配が多くなることが知られています(映画中の“姪への想い”に反映されている?)。

詳細評価

物語
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