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夜の人々 (1948)

THEY LIVE BY NIGHT

監督
ニコラス・レイ
  • みたいムービー 7
  • みたログ 43

3.73 / 評価:15件

ニコラス・レイの大傑作!

  • 一人旅 さん
  • 2016年1月12日 12時58分
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

ニコラス・レイ監督作。

刑務所から脱獄した青年・ボウイとキーチーの逃避行を描いたドラマ。
ニコラス・レイの初監督作品。
『夜の人々』.....秀逸なタイトルだ。
ボウイはそれまでの自身の生き方を改め、愛するキーチーと全うな人生を歩もうとする。だが、ボウイともに脱獄した仲間たちはそれを許さず、ボウイを悪の道に再び引きずり込もうとするのだ。さらに、世間の目も徐々にボウイを追い詰めていく。昼間の明るい時間帯は堂々と外を歩けない悲しみ。モーテルに身を寄せている間でさえも、ドアがノックされるたびにビクビクして警戒しなければならない日常。そうした中、夜な夜なバーへ繰り出してささやかな幸せを噛みしめるボウイとキーチー。24時間営業の簡易結婚式場といういかにもアメリカ的なスタイルで結婚式を挙げる二人。時刻は深夜12時10分前。式を映像に残すと30ドルかかるから、20ドルで簡単な式だけ挙げるのだ。普通の人々であれば、結婚式は友人を呼んで盛大に執り行われるものなのに、ボウイとキーチーは真夜中の式場で人目を忍んで静かに結婚の瞬間を迎えるという切なさ。それでも、愛を一つのかたちにできた二人の眼差しは幸福そのもの。しかし、これからも永遠に人々の目から隠れて生きていかなければならない悲しみと絶望も、幸福に見える二人の背後に確かに存在するのだ。
また、二人の会話も印象的だ。“君のために腕時計を買ってきたよ”とボウイ。“貰ってもいいの?いいなら貰うわ”とキーチー。男性から贈り物を貰ったことなどないのだろう。その表情は気恥ずかしさと隠し切れない嬉しさに満ちていて、キーチーが最も可愛らしく映るシーンのひとつだ。
二人は夜の人々。そうなった責任は罪を犯したボウイの過去と、彼と人生をともにすることを自ら誓ったキーチーにある。だが、愛が先の見えない二人の未来を優しく照らす灯りとなる。愛だけが二人の生きる糧なのだ。
絶望的状況下で花開く愛の尊さと強さ、そして儚さを、夜の人々と化したボウイとキーチーの逃避を通じて映し出している。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
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  • 絶望的
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