歓びの毒牙(きば)
L' UCCELLO DALLE PLUME DI CRISTALLO/THE BIRD WITH THE CRYSTAL PLUMAGE/THE PHANTOM OF TERROR
作品レビュー(20件)
- rik********
5.0点
ネタバレこの映画好きです。
このレビューにはネタバレが含まれています。 - b_o********
4.0点
サスペンス好きはおすすめ。最後はなるほどなってなる。でも言われてみたら確かにって思う。 あとは美人が多い。
- fg9********
3.0点
…あらすじは、解説のとおり。 イタリアのローマに滞在していたアメリカ人の作家サム(トニー・ムサンテ)は、帰国を翌日に控えた前の晩、ガラス張りのショーウインドー越しに画廊の中で1組の男女が相争っている様子を偶然目撃する。 画廊主の若妻モニカは辛うじて命を取り留めたものの、とんだとばっちりを食って、最近ローマで多発している美女連続猟奇殺人事件の嫌疑を受けることになったサムは、自らの手で真犯人を捜し出して取り押さえようと、独自の調査を開始する。 いや~、『ガラス張りのショーウインドー越しに画廊の中で1組の男女が相争っている様子』が無音で描かれるシーンから結構魅かれちゃった。 また、眼のドアップ、口のドアップも、なかなか緊迫感があって良かった。 で、サムは、犯人から「これ以上詮索するな」という恐喝電話を受けるのだが、それを録音していて、その中に鳥の鳴き声のような音が混じっているのに気づく。 で、その鳴き声の鳥は非常に珍しい鳥で、羽が水晶のように透き通っており、ある動物園にしかいないことが判明する。 ここで原題の『L'uccello dalle piume di cristallo (The Bird with The Crystal Plumage=水晶の羽を持つ鳥』に繋がるところも面白かった。 邦題の『歓びの毒牙(きば)』というタイトルは、どういう発想で生まれてきたんだ? まっ、いっか…。 で、これで犯人が割れたかと思ったら、更に一枚の絵画に謎が潜んでいるという展開は全く思いもよらなかった。 で、mis@さんの『猫を檻に入れて飼い、肥った順から食べていくという絵描きが出てきたが。 ひとくちだけ、ゴックン!としたサレルノさ~ん、「そのお味の程は、如何だったのかしらん??」(冷や汗…)』の場面が一番ダリオ・アルジェントらしいグロ描写だったが、謎解き要素は十分愉しめた作品だった。 エンニオ・モリコーネの音楽も良かった。 3.4点。
- oce********
3.0点
殺人事件を目撃したライターのサム。 警察はサムに嫌疑をかけるが、自身で解決しようと独自に調査を始める。 しかしその後もブロンド女性の殺人事件は続く。 ダリオ・アルジェントのデビュー作。 ホラーやサスペンス作品ばかり作っているので、このチョイスは納得できる。 犯人の顔はひた隠しにされ、それらしい怪しい人物が色々出てくる。 もちろんこれはサスペンスと同時にミステリでもあるから、犯人探しも中々凝っている。 冒頭に殺人現場を持っていくところから仕掛けは始まっている。 この犯人は予想していなかったので、キレイに騙されたという感じ。
- rie********
5.0点
好きです。 いちファンとしてDVD購入しました! 本格的なサスペンスでところどころドキっとするシーンもあります。が、ホラー初心者の方でも見やすいです。 登場人物が魅力的な方ばかりです。 まず刑務所にいる「あばよ」が口癖の吃りがある人。オネエ系なチャーミングな骨董品屋のおじちゃん。艶やかに太った画家。 ところどころに入る第三者のくだらないやりとりもダリオらしいです。 女優も美人揃いでした。特にモニカ役の人。 オススメです(o^^o)
- drm********
3.0点
監督のデビュー作として始まりから完全にアルジェント節が炸裂している感はありましたね。 サスペンスを少し引きの画で撮るというなかなか出来ない芸当を見せてくれています。 撮り方としては結構大雑把だし、サスペンスの過程、そして種明かしもいいかげんではあるのですが、それを少し(あくまで少しですが)許してしまう感じが作品に漂っています。 音楽のセンスもすばらしかったと思います。 怖くはないけど不安を掻き立てる演出は見事です。 犯人は…まあ、わかりやすいと思います。 しかし、主人公のカノジョのあの演技は…ちょっとやりすぎましたかね?
- kot********
3.0点
「ダリオ・アルジェント」と言えば、イタリアンホラーの大御所であるが、初監督作の本作は、本格サスペンス。偶然殺人未遂の現場を目撃してしまった男が連続殺人に巻き込まれていくストーリー。 殺人未遂現場を目撃した男が持つ違和感が、ラストで一気に払拭される作りが気持ちよかったです。 アルジェント監督作品については、グロい映画しかこれまで見たことがなかったので、こんな映画も撮っていたんだと思わせてくれる作品でした。
- ver********
3.0点
アルジェント作品にしては残酷なシーンは一切出てこない。 被害者の口をアップで撮ったり、バックに流れる音楽などで不気味さを出している。 「悪魔のいけにえ」でも思ったことだけど、残酷な殺害シーンよりも、 人体の一部をアップで撮ることによって恐怖感が増すような気がするにゃ~(^ω^) だから。 手足バラバラ、血しぶきドバ~ッ!! ていうのよりも、大きく見開かれた瞳孔のアップとか、 恐怖に引きつる口のアップの方がよっぽどリアリティがあって、ゾゾ~ッとする。 特に瞳のアップは効果抜群!! この作品はアルジェント特有の美的殺害シーンっていうよりも、 犯人を捜す謎解きの方がおもしろい。
- スーザン
4.0点
テーマはやっぱり連続猟奇殺人。 黒革の手袋にコートと帽子もすでにこの作品から。 回りくどい展開とよくわからん動機。 途中から犯人なんてどうでもよくなる感。 そして凝りに凝った映像。 どれもこれも魅力的なアルジェントの世界が、早くも詰まっている。 画廊のショーウィンドウ内でガラス越しに殺人を目撃するシーンの、あの長さと無音の効果は絶品! 音楽はモリコーネが担当。
- いやよセブン
3.0点
サービス精神旺盛なダリオ・アルジェント監督が作ったミステリー。 イタリアへ旅行でやってきたアメリカ人が、男が女を襲っているところを目撃、幸い軽い怪我ですんだが、警察からはしばらく国外に出ないように、と言われる。 最近頻発している若い女性の連続殺人事件との関連を疑っていたから。 そのあとも次々と殺人事件が起き、アメリカ人は独自に調べ始める。 懐かしい。
- kkk********
4.0点
まず邦題、意味わからないけどナイス過ぎです。 「サスペリア」「フェノミナ」等で知られるイタリアン・ホラーの大御所、ダリオ・アルジェントの監督デビュー作。 色彩感覚豊かな、艶のある画面造り。 黒づくめの殺人鬼。 グラマーなイタリア美女。 刃物への病的な固執。 壁に飛び散る真っ赤な鮮血。 犯人像の二重構造。 強引なストーリー展開となんじゃそりゃ的結末。 その後のアルジェント作品で見られた特徴的な作風が、ここで既に確立されていた事が分かります。1969年と比較的昔の映画の割にはさほど古臭さを感じないのも、作風の独自性故かと思います。冒頭、ガラス越しに展開される無音の殺人シーンは、監督の嗜好性がそのまま表現されたものであると同時に、ホラー映画史に残る名場面です。 得体の知れぬ殺人鬼に美女が無残に切り裂かれる、その様をいかにスタイリッシュに撮りあげるか。これがアルジェント映画の一貫したテーマなのだと思います。 あらすじから「セブン」や「羊たちの沈黙」のような、サスペンススリラーを想像してみると手痛いしっぺ返しを喰らいます。細かいプロットを組み立てて犯人像を探り当てる謎解きの妙味は、ここには皆無です。 これは、独特の審美眼を持った変態の美意識を鑑賞して楽しむ映画なのです。
- nom********
5.0点
なんでこんなに好きなんだろ。 映画全体の雰囲気が、もうツボ。 そしてこの邦題。 秀逸過ぎるでしょう。 もう。 『歓びの毒牙(きば)』 イタリア在住のアメリカ人ライターの主人公は、 帰国を間近に控えたある日、 通りがかった画廊で男女がもみ合っているのを目撃する。 黒ずくめの男が女を刺し逃走する。 女は一命を取り留めたが、主人公は現場に居合わせた事で 犯人として警察に疑われる事になる。 犯人は、イタリアで最近続いている ブロンド髪の美女を狙った連続殺人の容疑者とされた。 疑いは晴れたが、主人公は真犯人を突き止めるべく 独自に捜査を始めていくが... まずこの画廊でのシーンが最高! なんかやけに美しいもみ合いなんだよな~。 (なんかやらしく聞こえるね) 出てくる女の人もみんなすごい美女。 そしてファッション! あのイタリアの60年代のファッションは 観てるだけでもうれしくなる! 鳥の鳴き声、電話の声、 音を巧く使った演出も見事。 個人的にはラストの伏線の回収の仕方が好みです。 途中、なぜ犯人が、一人だけ黒髪の美女を殺したのか という所にも注目です。 愛と哀しみの毒が身体に染みわたる!! あと、DVDジャケットの裏面は見んほうがイイです。 僕からしたら、あれ、けっこうなネタばれですよ。 あぁ ほんと、たまらんなぁ。 もう。
- 一人旅
5.0点
ダリオ・アルジェント監督作。いや~よく出来てるわ、コレ。ローマ在住の米国人ライターが画廊で目撃した殺傷事件。真犯人を特定するため単独捜査を開始する・・・。謎解き要素が用意されているのが良かった。被害者の言動、壁に飾られた不思議な絵、過去に起こったある事件、そして事件現場である画廊に隠されたある秘密・・・。それら全てがやがて一本の線となって真実へと辿り着く。
- amo********
4.0点
ダリオ・アルジェント監督のデビュー作。 『サスペリア PART2』からアルジェント監督の虜となったけど、彼の映画は本当に凄い。 「映画は小説とは違う。映画は映像なんだ」と言わんばかりの映像的トリックが、見ていて独特の心地よさを感じる。 前記の作品もそうだけど、彼のジャッロ・ムービーには、映像でしか作りえない独創的なトリックがあって、ラストの謎解きはどの作品でも驚かされる。それが気持ちいい(笑) サスペンス映画が好きならば是非見るべし。 これが気に入ったら、『サスペリア PART2』を見るべし。
- cri********
3.0点
警察の役立たずっぷりですね。 作家ごときが警察の捜査を先回りしてあれこれ調べ回るって段階で既におかしな話ですが、まぁ…アルジェント監督ファンが細かい事を言うもんじゃありませんよね(命を狙われてる割りに、緊張感がまるで足りないところとかね)。 観るべきは映像、そして絶妙なカット割りです。要所要所で挟み込まれる過去の映像、そして謎を解く鍵を探す目のアップ。 何より、冒頭とラストを飾るガラス張りの画廊のシーンは、まるで舞台美術のような美しさです。 と、言いつつ… 主人公が最後まで思い出せなかった違和感が、「実は犯人と思っていた方じゃなくて~」ってのがインパクト弱すぎな気が…。 もうちょっと「そうだったのか!」って展開が無いと、どうしてもツッコミどころ満載なアラの方に目が行ってしまうので。 でもまぁ、初監督で既に独自のスタイルを確立しつつある作品ですから、ファンならば一見の価値はあると思います。 タイトルの意味もよく解らないんだけどね。
- gettoughbetough
4.0点
初期のアルジェント監督作品。 荒削りな面も多いけど、この監督がご贔屓な自分は、 最後までたっぷり堪能させてもらった。 イタリアを訪問中のアメリカ人作家が、ある夜、 ショーウィンドウ越しに目撃してしまう殺人未遂事件。 実は、これには街を震撼させている女性連続殺人事件との 関連性があり、独自に調査を開始した作家に、殺人鬼の 影が忍び寄る・・。 革の手袋、革のコートといった黒ずくめの殺人鬼の装い、 事件を解く鍵となる少女が殺されんとする絵画など、 後のアルジェント監督の傑作「サスペリア2」(Deep Red) に非常に共通する要素がある。 また、オープニングの主人公の殺人未遂目撃の一連のシークエンス・・ 真っ白なギャラリーに置かれたさまざまな不気味なオブジェ、そこで 争う黒ずくめの男と女・・これらがガラス越しに「静寂」の中で行われる ことは、それこそ舞台のような劇的効果を生んでいて、後に、主人公が 何度も思い返そうとする下りで挿入される使われ方も、まさに 「アルジェント」的で自分は大好きだ。 ただ、この主人公、アメリカ帰国を返上してまで真相追究する腹を据えた 割には、詰めが甘い(笑)。要となる絵画を描いた画家をわざわざ訪ねて いった下りとか。 最後に明かされる真犯人と、主人公の記憶が蘇るという流れ・・ 期待し過ぎたせいか、正直、「サスペリア2」ほどの衝撃も受けなかったし、 何よりも一つ大きな疑問が残ってしまった(当事者の服装)のが、 ややモヤモヤ感。 それでも、やはりご贔屓の監督の作品なので、トータルとして見て好きな 作品。
- mas********
4.0点
ネタバレまさか!
このレビューにはネタバレが含まれています。 - dar********
4.0点
彼の監督デビュー作として出てきたこの作品。 はじめてみたときには、これには驚いた。 おなじみの黒手袋、展開の読めないストーリー、そして犯人を知った瞬間。 これには彼の貫録が出ていた。 ただ残酷度が低く、ホラーというよりは推理劇といったほうがよいと思う。 彼が好きなら、一度は見るべし!
- torii
5.0点
色、音楽効果音、シーン、お話 時間がたっても色あせないエレガンスを感じられると思います。 美しいということでいえば、同監督作品の中でトップクラス だと思います。 しかもそれほど残虐なシーンもないので お洒落好きの、デザイン好きの方にも とてもお勧めしたい映画です 映像に合っているけれど、独立できる音楽 も研ぎ澄まされていて、本物です。 ファッショナブルであることがほとんど目的であるようにも見える アパレルブランド等が上映(または再上映)する 映画よりも、(ゲインズブールものは含みませんよ、、) こちらはマジです。 幸いストーリーもとても面白いので ゆっくり見れるときにでも是非 少々?歪んでるきれいな世界に入り込んで見てください、、!
- ミッキー
3.0点
ネタバレ画家が一番悪い
このレビューにはネタバレが含まれています。