あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(8件)
- タイムスリップ1.21ジゴワット
2.0点
まだハルキストにも無名だった頃。 当時話題作だったがエリアカザンが事実上終わった作品
- spi********
4.0点
ロバート・デ・ニーロがとにかく素敵でした。 いつも太ったりはげたり狂暴だったり、 そんな姿しか見たことがなかったんですが、 この映画では恋に悩む美青年をしなやかに演じていました。 「普通の青年役も演じれるんだ、そしてこんなにかっこいい人だったんだ!」 とビックリしました。 イタリア系独特の暗い色気というか影のある美しさがありました。 相手役の女優さんも可愛らしかったです。 妖精のようにすぐ消えてしまいそうなほど儚げな、 ちょっとあんまりいないタイプの美人で、 ミステリアスな役柄にぴったりだったと思います。 映像も透明感があって美しく、海辺のシーンなどは印象的で今でも脳裏に浮かびます。 話の内容は超豪華な昼ドラのような感じでしたが、 ラブストーリー部分は切なくて、見終わった後しばらく余韻が残りました。 私はこの映画好きですね。
- 一人旅
3.0点
TSUTAYA発掘良品よりレンタル。 エリア・カザン監督作。 1930年代のハリウッドを舞台に、若き映画プロデューサー、モンロー・スターと亡き妻に似た娘・キャスリーンの愛の行方を描いたドラマ。 フィッツジェラルドの遺作をエリア・カザンが映像化した作品で、タイトルのタイクーン(tycoon)は日本の「大君」に由来した言葉。“ハリウッドにおける最後の大物”という意味合いで問題ないと思う。 豪華なキャスティングが最大の魅力だ。主人公モンローをロバート・デ・ニーロが演じ、モンローを疎ましく思う上司ブレイディをロバート・ミッチャムが演じる。他にも、気難しい大女優ディディ役にはフランスを代表する名優ジャンヌ・モロー、勃起不全に悩む俳優役にトニー・カーティス、スターと対立する共産主義者・ブリマー役にジャック・ニコルソン、脚本家役にドナルド・プレザンス、弁護士役にレイ・ミランド...という信じられないくらい豪華な出演陣に驚かされる。 物語は、ハリウッドで絶大な権力を握るプロデューサーのモンローと、彼が撮影所で偶然見かけた亡き妻そっくりの娘・キャスリーンの愛を中心に描き、それが結果的にモンローの華々しいキャリアに負の変化をもたらしていくまでの過程を描いている。映画興行の失敗というよりは、プライベートにおける挫折が間接的にモンローを映画界から遠ざけることに繋がるので、ハリウッドの複雑な内幕劇というより一個人の愛の苦悩を描くことに焦点が置かれている。それでも、モンローと上司の対立関係や、女優と監督のいざこざ、監督とプロデューサーの関係、脚本家組合とプロデューサーの対立など、様々な職種の人間がハリウッドに集い、映画という一つの作品を協力しながら創り出すことの難しさは伝わってくる。 しかし、これだけの名優が揃っていながら物語が退屈であることが致命的。全体的に盛り上がりに欠ける印象で、終始淡々としている。浜辺におけるモンローとキャスリーンの愛の一夜を長尺を使って映し出したシーンや、哀愁漂うラストショットはそれなりに見応えがあったが、それ以外のシーンは静的過ぎて印象に残らない。ただ、役者の演技は絶品で、特にデ・ニーロの感情を抑えた演技とジャンヌ・モローの感情だだ漏れの演技、ジャック・ニコルソンの食わせ者感を前面に出した演技はどれも素晴らしい。
- d_h********
4.0点
ネタバレエリア・カザンの遺作
このレビューにはネタバレが含まれています。 - jko********
2.0点
この映画がDVDとして復刻した理由はロバートデニーロが主演しているからであろう。あまり、面白くない映画なのだが、それでも、復刻したのは、デニーロの演技が見たいというニーズがあるからであろう。そのデニーロの演技についてなのだが、主人公としての魅力が欠けていた、映画界のやり手という役柄と適合していなかったと思われた方も大勢いると思う。自分も最初そう思った。しかしまわりや自分がそう思ったのなら、おそらくデニーロ本人も、それを自覚していただろうと思う。なぜなら彼は魅力的な人間から、非常にいやな人間まで幅広く演じわけることができるからだ。魅力とは何か。彼はどのようにすれば自分自身が魅力的に映るか、または嫌な奴に映るかを、一番理解している俳優であると思う。凶暴なジョニーボーイ、繊細なトラビスビックル、紳士的でクールなビトーコルレオーネ。どれも非常に個性的で独創的で印象が強い。今回のモンロースターの役はそれらに比べ非常に薄い。どこにでもいる人といってもいいくらいあまり個性がなかった。これは映画自体が、ドラマ性やフィクション性を強くした映画ではなく、日常生活を淡々と描く映画をねらったからだろうと思われる。日常生活を庶民レベルで淡々と描き共感を得るという映画もある。そんなもん日常生活みて何が楽しいのかと思うかもしれない。しかしこれが外国人からみると、その日常生活が全く自分の生活とは違う別世界を見ることになるので、面白く感じるのではないかと思う。(また同じ境遇に住む人々にとっては共感を得ることによる面白さを生じる)我々の日常生活は他の国に住む人にとっては特別なのだ。モンロースターの住む映画界も我々にとっては特別な世界だ。そのような世界をドラマ性やフィクション性を減らし、そのため、そこからリアリティが生まれ、それにより、このような世界があるのかと軽い衝撃、大げさに言えばカルチャーショックみたいなものを与えようとしたのがこの映画の狙いであったと思う。そのため、主人公もロバートレッドフォードや、ポールニューマンのようないい男を使わなかったのだと思う。彼らは生まれ持ったスター性があり、それがドラマやフィクション性を高めリアリティを減らしてしまうからである。スターであるがそれを消せる男優がこの映画では必要であったのだ。監督エリアカザンがデニーロを周りの反対を押し切ってでも、こだわった理由がそこにある。デニーロはどの役柄を行っても非常に個性的で独創的に演じるので、以前の役の影響がでるということはなかった。観客が映画館で彼を見たとき依然の彼を脳裡からけしさってしまうくらい強烈な演技を行う。しかし今回はリアリティと追及するため、強烈な演技は行わなかった。そのため以前の彼を演じた役が牙をむいて彼に襲ってきたのである。例えるなら友人と大喧嘩したあと、その友人の笑顔を見ても、喧嘩する前とは違う印象を持ってしまうという経験に似たような感情であると思う。僕はデニーロが最高の役者であると思うのはこの意図的なゼロの演技もできるからである。しかしそれを評価できる土壌が自分や観客にはまだない。育つ土壌も現在のジャニさん真っ盛りの日本には皆無であるといっても過言ではない。
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