ここから本文です

ラテン・アメリカ/光と影の詩 (1992)

EL VIAJE

監督
フェルナンド・E・ソラナス
  • みたいムービー 37
  • みたログ 47

4.33 / 評価:21件

人生は終わらない旅

  • bakeneko さん
  • 2009年8月24日 9時11分
  • 閲覧数 771
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

現在はドキュメンタリーに傾倒している、アルゼンチンの鬼才フェルナンド・E・ソラナスの最後のフィクション映画であり、ラテンアメリカの現在を“突飛な比喩表現”と“驚異的な景観の写実的映像”によって魅せてくれる、ロードムービー&風刺&叙情映画の野心作であります。

自身の“祖国や人間への想い”を情感たっぷりの人間ドラマで見せてくれた、「タンゴ ガルデルの亡命」、「スール/その先は…愛」と異なり、本作は“奇矯とも言える寓話性に満ちた比喩と突き放した視点”が特長であり、アニメーション(というか紙芝居)も挿入しつつ、“ラテンアメリカなるものの精神と風土”を包括的に捉えようとしています。冒頭のアルゼンチンの辺境から始まるラテンアメリカの旅は、圧倒的な景観と比喩的な風刺、美しい情感を見せつつ流れていきます、そして…。

アンゲロプロスを思わせるような素晴らしい映像美に情感を込めた“絵”の美しさと、アルゼンチンの音楽の神髄を聴かせてくれるアストル・ピアソラの曲のシンクロは正に“映画的情感”に満ちていて、この不思議の旅への想いを主人公と共に経験させ、精神的に共感させてくれます。ラテンアメリカへの理解を深めることが出来る本音が詰まった教材映画であると共に、“多感だった頃の夏休みの一人旅”を思い出させてくれる伸びやかな作品でもあります。

ちょっと、ラテンアメリカの現在&歴史の事情に密着した飛躍しすぎる比喩が多いのと、終始“考え&感じながら観る観賞姿勢”が必要なので、硬派の映画ファンお薦めの作品ですが、映像派、音楽派も楽しめると思います。

ねたばれ?
2分ぐらい“尾籠”なシーンが有りますので、お食事中の観賞は避けた方がよろしいかと。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • 悲しい
  • ファンタジー
  • スペクタクル
  • ゴージャス
  • ロマンチック
  • 不思議
  • パニック
  • 不気味
  • 恐怖
  • 勇敢
  • 知的
  • 絶望的
  • 切ない
  • セクシー
  • かわいい
  • コミカル
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ