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美しき諍い女(いさかいめ)

美しき諍い女(いさかいめ)

THE BEAUTIFUL TROUBLEMAKER/LA BELLE NOISEUSE

237

ごぉ

3.0

エマニュエル・ベアールを視姦する

エマニュエル・ベアールの代表作である「美しきエマニュエル・ベアール」ではなく、「美しすぎるエマニュエル・ベアール」じゃなくって、「美しき諍い女」をようやく観賞。 観るのにちょっとした覚悟が必要な上映時間237分間が、さほどだれることもなく、流れるように過ぎていったのは、エマニュエル・ベアールの裸体の圧倒的な美しさに目を惹かれ続けるからこそ。 エロさというよりも芸術作品のような裸体に、ボカシが入っている今回のテレビでの観賞では、かなり勿体ない(エマニュエル・ベアールが全裸で、絵画モデルであるがゆえの様々なポーズをとってくれる)思いがどうしてもしてしまい、機会があれば「無修正版DVD」をぜひ購入したい。 女性をモデルにさあ今から絵を描く。 落ち着かない様子で視界に入る筆やキャンパスをいじりたおす画家の行動に、心理状態がよく現れている。 画家が、モデル女性を裸にするまでの過程。 「上にガウンがあるから」 今まで、交わす言葉を抑えてきたのは、SEXする前の男女が、お互いの思いを探り合う状況をわざと作りださんがばかり。 お互いが「言わなくてもわかるよね・・・」と、言葉にしなくても「裸になる」ことへ向かう。 ガウンを着て階段を降りてきた女性は、促されなくても自分から身にまとったガウンを脱ぎ落とす。 知り合って間もない男性を目の前に、全裸になる女性は、羞恥心、パートナーへの罪悪感、恐怖感、猜疑心ありとあらゆる思いが混ざる。 それがやがては解放感になり、最初にカラダから晒した女性は、やがて心まで晒すようになっていくのか・・・? 最初にカラダをさらけ出した女性が、カラダを視られることによりSEXにまで辿り着くような単純なストーリー展開ではなかったが、人間の心理状態をより複雑に、読解困難に描写していくお決まりのフランス映画ごとき手法は健在している。 エマニュエル・ベアールのファンであるならもう俄然お勧めなのは勿論、素人目にも素晴しく説得力がある実際に絵画を描いているシーンは、絵を勉強されている方々にも参考になる映画なのだろう。 直観的に、しかも感覚的に描いていくシーンは、まるで自分がエマニュエル・ベアールの裸をデッサンしているかのような錯覚にも陥る。 最後に念を押すと、この映画のエマニュエル・ベアールが溜息出んばかりに綺麗なこと。 このような綺麗な女体を観るだけでもこの映画を観る価値は、絶対にある。 作品として「愛を弾く女」(1992年)の方がおもしろかったが、「美しき諍い女」(1991年)の方がエマニュエル・ベアールの美しさが際立っていた。 ”DISCO“(2008年)→「変態島」(2008年)→「愛を弾く女」(1992年)→「美しき諍い女」(1991年)と続いたエマニュエル・ベアール出演作品観賞であるが、このまま全作品制覇まで突っ走りたいものである。 次観るべきは?どれかお勧めはございますか? 洋画★シネフィル・イマジカ

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