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美しき諍い女(いさかいめ)

美しき諍い女(いさかいめ)

THE BEAUTIFUL TROUBLEMAKER/LA BELLE NOISEUSE

237

みゅう

4.0

刺激され放題がつらいです

日本で地鳴りを起こしてバブルが崩壊している真只中、コマ劇場前の広場にはでかでかとこの映画の看板が飾られていたなあ…。 「何て読むんだ、あの字は…」「フランス映画じゃ、見るの面倒くさいからやめとくか…」などと、友達と話したことを思い出します。 確かにフランス映画の悪い面、気取った気難しさがよく出ている映画です。 カンヌ映画祭のグランプリに輝いた作品ですが、そんな肩書きにはだまされませんよ。 この作品の本質はエマニュエル・ベアールのため息が出るような美しくセクシーな肉体を見せまくりたい…、という点にあったことは明らかです。 それも、ただ裸を見せるだけじゃ品が悪いし刺激が足りないとばかり、芸術的な作品にしようと考えたのか、本音を隠すベールを幾重にもかぶせているので、鑑賞後もスッキリしないことこの上ありません。 海老でもないのに無意味なくらい手や足をねじり、ベアールにいやらしポーズをこれでもかとさせつつ、プルンプルンの乳房を腕から挟み出させるなんて…、ウ~~ン、ワンダフルなんだけど、欲望は刺激され放題です、男の自分が情けない、みじめだなあ…。 オイオイ、何それっ!その姿勢、何か芸術と関係あるのお…?。 でも、たまりません。 たまらないから、何度も見てしまいます。 生きているうちにベアールのような美しい裸を惜しげなく見せてくれたこの映画に感謝感激です。 こんな乳房があるんだ。この腰のくびれは本物か?。お尻ってこんなに美しいものなのか!。出るのはため息ばかりなり。 でも、自分の気持ちはごまかせません。 この映画、芸術っぽい体裁を借りて裸を見せまくる偽善的な香りがプンプンします。 ヴィンセント・ミネリ監督がカーク・ダグラスとともに描いた「炎の人・ゴッホ」とえらい違いです。 ラスト、完成した作品を観客に見せないでストーリーを展開するのも、いかがなものでしょう。ショック演じるベアールの演技も空回りです。ジャック・リベット監督は見せたいものたっぷり見せたから、出来上がった老画家の作品自体は、どうでも良かったのでしょうね…?。 画家のイメージなどまるでないミシェル・ピコリも、この頃はいやらしく太り、しかも禿げていましたねえ。ベアールはここから、大女優の座に昇りつめていきましたねえ。この女優さん、根性ありますねえ。個人的には可愛らしい顔、しすぎているのが、ちょっと残念なんですが。 でも、ホントに素敵で美しい体でした。

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