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美しき諍い女(いさかいめ)

美しき諍い女(いさかいめ)

THE BEAUTIFUL TROUBLEMAKER/LA BELLE NOISEUSE

237

生田

4.0

ネタバレ封印した絵に秘められた本心。

この作品のテーマは、秘密。 精神的で繊細な作品。 勝手な推測だけど登場人物それぞれの、秘めた感情。。なのか。 フレンホーフェルの、マリアンヌへの愛、信頼。 そしてリズへの愛の消失。。 それに気付いているリズのフレンホーフェルへの憎しみ、悲しみ。 マリアンヌへの憎しみ、嫉妬。 マリアンヌのフレンホーフェルへの愛、信頼。 リズへの憎しみ、嫉妬。 そしてニコラへの愛の消失。。 それに気付いているニコラのマリアンヌへの憎しみ、悲しみ。 フレンホーフェルへの憎しみ。 ポルビュスのリズへの秘めた愛。 もしかしたら、ニコラの妹のジュリエンヌの ニコラへの愛とマリアンヌへの憎しみ。。 などなど、、、 完成した絵は、それぞれの秘めた想いの現れとなって完成した。 けれど、その絵を壁に埋めてしまうことにより、 皆の秘密は封印され、もう一人の自分としてふるまう。 唯一、秘めた心を絵に描かれてしまったマリアンヌだけが、 本心が表に現れるようになる。 リズに冷たく接したり、 エンディングでは、ニコラの誘いをあからさまに断ったり。 完成した本物の絵(本心)を見たのは、 フレンホーフェルと、マリアンヌとリズだけ。 それぞれの対応も、違った。 フレンホーフェルは壁に絵を隠したことで、その気持ちを自ら封印し、 リズは、フレンホーフェルのその対応を認めた。 マリアンヌは、自分の冷酷な部分がすべて現れたことに動揺しつつ、 それを、すべて、認める。 正確には認めざるを得なかった。 心理描写を絵で描いた 美しく深く、切ない作品だった。

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