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輪舞 (1964)

LA RONDE/CIRCLE OF LOVE

監督
ロジェ・ヴァディム
  • みたいムービー 7
  • みたログ 43

3.63 / 評価:8件

2つの『輪舞』を見て

  • gar***** さん
  • 2014年1月21日 21時34分
  • 閲覧数 583
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

 舞台は、1914年のパリ。そこに住む男女10名の恋愛とセックスを描かれる。
 原作は、オーストリア世紀末の作家アルトゥール・シュニッツラーが1900年にウィーンで出版した戯曲です。男女の情事をはっきりと表現したこの作品は、第一次世界大戦後の1920年代まで出版はおろか舞台で上演することさえできなかった超問題作でした。街頭で客を引く娼婦とそれを買った兵隊に始まり、兵隊と女中、女中と雇い主の息子、若い人妻と愛人、その夫…というように人物が連なっていくダンスの「ロンド」の形で話が進みます。この作品は、1950年にマックス・オフリュス監督が、当時のフランス映画の大スターたちを一堂に集めて、優雅で官能的な映画に仕上げました。その14年後に制作されたこの作品は、1960年代のスターたちの競演となっています。そこで今回は、以前鑑賞した50年版との比較も兼ねて書いてみたいと思います。
 まず50年版との違いは、セックス描写でしょう。性的な表現が徐々に解禁されつつあった時代を象徴するかのように、男女の絡みを直接的に描写しています。そういう意味で、原作の持つ妖しい官能性をさらに引き出すことに成功したといえます。50年代版が、ほのめかすことで非常に上品に描いた男女の絡みが、実にセクシーです。
 そんな中で何と言っても魅力的なのが、ジェーン・フォンダの若い人妻。年上の夫との倦怠期を、若い愛人との情事で紛らわす人妻です。当時のフォンダは、この作品のロジェ・バディム監督と恋愛関係にあったことでも知られています。バディム監督といえば、ブリジット・バルドー、カトリーヌ・ドヌーブなど名だたる美人女優を磨き上げた、「女を知り尽くした名匠」と言われる人。その手腕は、『素直な悪女』や『パリジェンヌ』などでもうかがえます。特に素晴らしいのは、ジャン・クロード・ブリアリ扮する青年とのベットシーン。カメラで映し出される彼女の姿態は、女である私から見ても本当にドキッとします。フォンダの役は、50年代版ではダニエル・ダリューが演じた役。ダリューが、貴婦人の美貌とエレガンスで演じた「不倫の人妻」も素敵ですが、フォンダの場合は、より原作に忠実だと思います。しかし、カメラワークや制約のある演出の中で制作されたという点で、50年代版の完成度は見事だと思います。しかし、よりわかりやすく原作のエッセンスを生かしたという点で、64年版ももう少し評価しても良いと思います。
 2つの『輪舞』、原作をともに見てみるとさらに面白さがわく作品だと思います。まず何より、ジェーン・フォンダの官能美!

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ロマンチック
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