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ROOTS/ルーツ (1977)

ROOTS

監督
デヴィッド・グリーン
ジョン・アーマン
ギルバート・モーゼス
マーヴィン・J・チョムスキー
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4.47 / 評価:38件

マンディンカの魂と誇り、自由までの長い道

  • サンゴ さん
  • 2015年5月11日 16時49分
  • 閲覧数 2575
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

とても有名な作品だけど、今まで見る機会がなかった。
私はとにかく何も悪くない人が悲惨な目に合う可哀想な話が嫌いで、内容が内容だけに避けてきたのも事実。
でも、今回BS-TBSが4週連続で全話放送すると知り、今見なきゃ一生見ないで終わるだろうと覚悟を決めて見てみた。全6話、CMカットしても約10時間のドラマをほぼ一気に。

いやー、きつかったです。
アフリカのガンビア、マンディンカ族の成人したばかりのクンタ・キンテは奴隷狩りにあい、アメリカに送られる。
今思えば、すべてのドラマの中で一番悲惨なのがこの冒頭の奴隷船の船中で、まさに地獄。
大勢の黒人が両手両足にかせをつけられ、ベッドとはよべない狭い荷台の箱の中で数ヶ月も寝かされる。
アメリカにつくまでに数割が死に、残った者も床ずれのせいで肉が削げ落ち骨が見えているしまつ。
その弱った体を強く見せるために傷口にニスを塗りこみ黒光りさせて、奴隷オークションに出される。
大きな農場主のところに買われたクンタ・キンテは、それでも決して誇りを失わず、何度も逃げ出そうとして捕まり、その挙句につま先を切断されたが、心折れることなくマンディンカの魂を伝え、自由を求めて生き抜いた。

その娘キジーは、売られた先の農場主に強姦され、その男の子供を生むが、父親の残した言葉を忘れることなく、生まれた息子チキン・ジョージにその思いをたくす。
闘鶏の才能があったチキン・ジョージは妻と子供たちから離され、遠くイギリスまで売られるが、のちに闘鶏で稼いで、自由の身に。
アメリカに戻ってきたものの、妻と子供たちが所有されている農場主の地域では、自由の身になった黒人でも、この地に60日以上留まれば奴隷に戻すというとんでもない法律が。
それでも残ろうとするチキン・ジョージに、妻が「私は自由な男と一緒になったんだ」と追い払う。

そこから長い月日が流れ、南北戦争が始まり、終わり、奴隷制度は終焉を迎えることになった。
しかしその混乱の中で土地に留まった一家は、農場主からなんだかんだと因縁をつけられ、精算されたはずの借金のカタに以前とかわらぬ奴隷生活を余儀なくされる。
その上、自分たちの地位と財産を危ぶんだ白人たちが黒人に思い知らせるためと言い、夜中にズタ袋を頭からかぶり、集団で黒人の家族を襲うのだ。
チキン・ジョージの息子トムとその妻、子供たちも襲われ、全身ムチで打たれて半殺しの目にあったトムが銃で反撃しようとしたその時、現れたのが長いこと不在だった父親チキン・ジョージ本人。
彼は南北戦争で北軍の兵士として戦い、闘鶏で金を貯め、テネシーに農場の土地を買い、家族を迎えに来たのだった。

この長い長い物語を書いたアレックス・ヘイリーは、クンタ・キンテから数えて7代目の子孫。チキン・ジョージの末娘シンシアの娘バーサの息子である。
テネシーに移ってからの一家は幸せな生涯を送ったらしい。
最後にはアレックス・ヘイリー本人が登場し、自分の言葉で物語を締めくくる。
これが私のルーツです、と。
ホントきつかった。
たくさん泣いた。
でも見てよかった。
みなさんも機会があったらぜひ。

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