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美しき冒険旅行 (1971)

WALKABOUT

監督
ニコラス・ローグ
  • みたいムービー 25
  • みたログ 89

3.89 / 評価:38件

オーストラリア動物生出演!

  • bakeneko さん
  • 2012年10月31日 7時54分
  • 閲覧数 1409
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

ベストセラーとなったジェームズ・ヴァンス・マーシャルの“美しき冒険旅行―Walkabout”を英国随一の映像派:ニコラス・ローグが映画化したもので,英国姉弟とアボリジニの少年のオーストラリア南部(アデレード周辺)を放浪しながらの交流を奇跡的な映像美の中に映し出して“自然と西洋文明”の邂逅&衝突&理解を浮かび上がらせています。

父親の自殺によって,オーストラリア南東部の砂漠に置き去りにされた姉弟が,偶然出会ったWalkabout(16歳になったアボリジニ少年の成人儀式=一人でオーストラリアの奥地を旅する)中の少年とサバイバル生活をしながら西洋文明の街を探す旅を,素晴らしい映像美で魅せてくれる作品で,出来れば大スクリーンで奇跡の映像を堪能したい映画であります。
砂漠,ステップ,高山地帯,草原と様々な雄大な自然に,オオトカゲ,ドクトカゲ,エリマキトカゲ,ウォンバット,カンガルー,ハリモグラ…とオーストラリア生物も大挙して出てくる作品で,本来オーストラリアにはいなかった,ラクダ,オウム,水牛等が野生化していることもきちんと描かれています。
雄大な大自然を放浪するWalkaboutを天才カメラマンでもあるニコラス・ローグの映像に加えて,ジョン・バリーの静かで抒情的な音楽で心に染み透らせて,至福の映画体験を味あわせてくれる作品ですが,テーマである“自然と西洋文明の相克”は,本物の殺獣場面も含めて“自然と一体だった天真爛漫さの喪失”の苦い感覚も自覚させてくれるのであります。
少年と少女の淡い想いの成長と蹉跌を通して,”西洋と東洋=文明と自然“の”調和と相克“を感覚的に見せてくれる作品で,エピローグのヒロインと同じく観客も”楽園の様な水浴シーン“の清らかな美しさが記憶から離れない映画であります。
当時19歳のジャニー・アガターが乙女の清楚な美しさを魅せてくれる映画で,1971年の初公開時は彼女の水浴シーンを中心にカットされていましたから,完全版を劇場で観ることにとても意義がある作品であります。
(注意)カンガルーやオオトカゲをはじめとした本物の殺獣シーンがありますので,苦手な方はご注意を!

ねたばれ?
1,中盤までの心のふれあいムードから転調して驚く終盤の展開の,少年と少女の行動の心理的な説明は,原作を読むとよくわかります(この部分は“少年の清純な想い”を最後まで描いた原作の方が雄弁であります)。また,原作には(映画では流石に出演させられなかった)カモノハシ,コアラ等も出てきますよ!
2,シーシェパードに基地を提供したりして,今では動物愛護が宗教の域に達しているオーストラリアも,1970年代までは動物&アボリジニを迫害しまくっていたことが分かります。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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