レビュー一覧に戻る
ルディ/涙のウイニング・ラン

一人旅

5.0

文武両道タイプのスポ根青春ドラマ

デヴィッド・アンスポー監督作。 実在のアメフト選手:ルディ・ルティガー(1948-)の実体験を基に、デヴィッド・アンスポー監督が映画化した青春ドラマの名作で、ショーン・アスティンが夢に向かって邁進する主人公を演じています。音楽はジェリー・ゴールドスミス。 高校のアメフト部でレギュラーになることなく卒業し地元ピッツバーグの製鋼所で働いている主人公の青年:ルディが、親友の死をきっかけに、幼い頃からの憧れだったアメフトの名門:ノートルダム大学でアメフト選手として活躍するという自身の夢を叶えるべく再び奮闘する姿を描いた“スポ根青春ドラマ”となっています。 一口にスポ根とは言っても、アメフトの練習に明け暮れる主人公の努力と成長を中心に描くのではなく、本作の場合はスポーツ以上に“勉学”に力を注いでいる点が他のスポ根映画とは一線を画した作劇となっています。主人公は学力不足でノートルダム大学に入学することができないため、大学側に編入学を認めてもらえるまでひたすら勉強と雑用に打ち込みます。アメフト部に入部するためにまずはノートルダム大の学生になることが求められる主人公のひたむきな勉学の日々を描き、後半では晴れて編入学が叶った主人公のアメフト部における練習の日々そしてクライマックスのシーズン最終戦までを描く―という二部構成に似た作劇となっています。 “努力は必ず報われる”―を主眼とした、頑張る人への応援歌的な文武両道タイプのスポ根青春ドラマで、小柄な体格というディスアドバンテージを吹き飛ばすほどの情熱と努力で仲間達に認められていく主人公の不屈の精神に胸が熱くなりますし、勉強面でサポートしてくれる気のいい親友(ジョン・ファヴロー)との親交や、夢を諦めた過去を引きずるスタジアム整備員を務める黒人男性との交流と絆、地元で堅実な職に就くことを是とする両親との意見の相違と理解、家族愛…と魅力的な登場人物と織りなす多彩な人間ドラマでも魅了してくれます。

閲覧数796