今の日本の若者より昔の英国の若者の方が…
- 百兵映 さん
- 2016年4月21日 17時49分
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純粋無垢、天真爛漫に幼少期を過ごした女の子が、少女趣味(といえば失礼か)の中に社会的正義感が芽生え、やがて性徴期に達し、青年期になる。いわゆる疾風怒濤の時期(今ではそういうことも言わないかな)。ここでは、性の官能体験を交えて疾風怒濤が描かれている。原作がどうかは知らないけど、映像としては官能体験が強調されている。
青年期が性的なジレンマの時期であることは自然現象だが、その表れ方や行動には個性の差があるのも事実。この場合は、女であること、イギリスであること、戦時中であること、学校の教育の方針、等々の条件でこのようになったのか、つまりこれが一般的であったのか、彼女の特別のケースであったのか、すべての条件が違う現代の東洋からは分かり難い。
女性が自立の道を求めて奮闘努力する作品は他にもたくさんある。青年期の疾風怒濤を描いた作品もいっぱいある。自分の青年期は遠い昔。今の青年を見ていて、彼らの疾風怒涛というのは全然感じられない。皆おとなしい。良いことか悪いことか、分からない。だからといって、今の若者映画を見て共感できるものはほとんどない。むしろ、昔(イギリス・ヴィクトリア時代)の方が馴染みやすい。
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