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歴史は女で作られる (1956)

LOLA MONTES/THE FALL OF LOLA MONTES

監督
マックス・オフュルス
  • みたいムービー 27
  • みたログ 45

3.54 / 評価:13件

これこそ3D化せよ!!

  • osugitosi さん
  • 2012年4月8日 1時05分
  • 閲覧数 557
  • 役立ち度 9
    • 総合評価
    • ★★★★★

富山で1週間限定。午前十時半1回のみの上映ということで、
今日しかないと初日に見ました。(日付は変わって昨日だが)

これを見ないと、映画ファンにとって一生の不覚!!
前にVHSレンタルで見たことあるが、画像も悪く、
観た内に入らないと思いました。
是非、劇場の大画面で見たいと思いました。
願いは叶うものですね。

が~はっきり言って、なんじゃこれ?
と思う人が多いでしょう。
初公開当時、酷評され、ヒットもせず、
さらにズタズタにされての公開。
呪われた映画とも呼ばれてたそうですから、
そう思われても当然でしょう。

しかし、それでも、こうして
数十年経って、復元、デジタル化され、再公開されるとは・・・
この作品には、ただならぬ魅力があるからであります!

なんやこれ?と思われる要因のひとつには、
サーカス見世物ショーの口上から始まる点でしょう。
その口上によって、ヒロインの半生が語られるという
構成になっており、普通のメロドラマ、女性の半生記とは
違うわけです。
ところどころで回想が入り、そこは普通のドラマ形式ですが、
サーカスとごっちゃになって境界がハッキリしない転換もあります。

さらに、シネマスコープの横長画面をいかに
埋めてやろうか、という意図がみえみえであり、
そちらに気が取られ過ぎたか、ドラマ的な抑揚は少なく、
感情移入することが難しい。

さらには主演のマルティーヌ・キャロルは美人で
グラマーだが、魅力が無いし、撮影当時、30歳は超えてるはずで、
少女時代まで演じるには無理があります。

と、客観的にみても酷評、観客離れの要因は見つけられます。

しかし、ストーリーとか、出演者、演技とかだけで
映画を見てはいけません。

サーカスの口上と回想でヒロインの半生を描く。
この構成こそが、この作品の特徴であり、
横長画面をいかに埋めていくかに
徹底していることこそが
この作品の最大の魅力です。

まさに監督の意図とおり作られているのです。
言い方を変えれば、監督のやりたい放題。
それをわけ分からんと撥ねてしまえば、
それはそれで終わりでしょう。

でも、私を含め、そのやりたい放題ブリに
魅力を感じてしまう人もいるのだから
こうして再公開されてるのです。

とにかく画面を埋めるための豪華絢爛なセットや
大勢の人、赤や青といった色彩の美しさ。
衣装、踊り、絵画、音楽、移動撮影などなど。
これらの魅力に酔えば、30歳で少女を演じてても
ご愛嬌として写るし、感情移入できなくても
いいじゃないか。ヒロインの人生の移り変わりが
分かり難くてもいいじゃないか。
という気分になっちゃいます。

さらに今回見て、驚いたのは、
単にシネスコを意識した画面つくりだけではない。
と思えるシーンがある点です。
単に男女が恋を語り合うシーンの
画面の手前でロープが揺れてたり、
ストーブ?が手前に写ったり、
サーカスや豪邸のシーンでは
やたらに手前にシャンデリアが写ったり・・・

これは3Dを意識してるのではないか?

本当に笑っちゃうくらいに3Dっぽい画面構図が
あちこちに見られます。
デジタル復元されたばかりで恐縮ですが、
今度は3D化復元版を誰か作ってくれないか?
「タイタニック」や「ファントムメナス」以上に
3D化に適正な作品だと思いますよ。

まぁその前にブルーレイ化でもして
多くの人に見てもらいたいですね。
そうなると酷評も増えて、ここの全体評価は
下がってしまうでしょうけど、
レビュー(今回の私のもの含め)が、5件では寂しいですからね~

詳細評価

物語
配役
演出
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音楽

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