タランティーノの最高傑作
- pai***** さん
- 2020年10月8日 13時57分
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タランティーノの最高傑作は、レザボアドッグスかパルプフィクションか、どちらかであることにほぼ異論はないだろうが、私はレザボアドッグスを推す。
パルプフィクションも良いが少し玄人好み。レザボアドッグスはテンポが良く、単純に面白いし、何から何までスタイリッシュ。
名曲リトルグリーンバッグで始まるオープニングは映画史上屈指の格好良さ。
ナロータイのブラックスーツもスタイリッシュ(タランティーノ演じるブラウンだけ、着こなしがダサい)。
ディオールオムが牽引した00年代のタイトなスーツとナロータイブームは、この作品の影響が多分にあるのではなかろうか。
しかも低予算映画のため、みんな私服だというのが、逆にそれぞれのセンスが表れていて面白い。
オープニング曲だけでなく、挿入曲は全て洒落た名曲揃い。
警官を拷問するシーンでブロンドがスタック・イン・ザ・ミドルに合わせて踊るのはアドリブだそうだが、ブロンドの狂気をうまく表していて特に印象的なシーンだ。
台詞もひとつひとつ洒落ている。
また、本日では使いふるされているが、バラバラの時間軸で構成される脚本を完成させたのは、この作品が史上初めて。
史上初めてにして、この完成度だ。
誰がスパイなのかという単純な命題があるためか、時間軸がバラバラでわかりにくいということもない。
血の出る映画は苦手という方以外には、是非見てほしい映画である。
詳細評価
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