レッド・ダスト/滾滾紅塵(こんこんこうじん)
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(3件)

切ない20.0%悲しい10.0%不気味10.0%パニック10.0%泣ける10.0%

  • xi_********

    4.0

    大陸に縛られるイム・ホー

    昔も今も、私が中華圏映画(特に香港映画)に傾倒していることに変わりはないのですが、数多い香港ニューウェーブの作品群の中でも、この『レッド・ダスト/滾滾紅塵』は非常に印象深く、私の好きな映画のひとつでもあります。 ひとつには、単に私個人が、(この当時の)イム・ホーの映画が好きだと言うことがあります。 そしてそれ以上に、この映画の背景となる激動の時代(抗日戦と国共内戦)への複眼視的目線と、それとは対照的な文学的、或いは叙情的なムードがとても印象深かったから。 80年代中頃に興った香港ニューウェーブは、それまでの娯楽一辺倒だった香港映画界において、まさに新風と呼ぶに相応しい潮流でした。アート系フィルムを始め、文芸作品やドキュメント映画、或いは政治的テーマを扱った作品等、非常に挑戦的で意欲的な映画が目立ちましたが、そんなニューウェーブ世代の監督たちにも個々に特徴があり、例えば本作のイム・ホーと言えば人間ドラマ、と言った様な色分けがメディアや評論家筋によって為されていました。 しかし、それ以上に私個人がイム・ホーに感じていたのは、大陸映画に傾倒している、と言うこと。 実際に大陸の撮影所と連携して撮影された『息子の告発』や、或いは『太陽に暴かれて』等は言うに及ばず、そもそも、もっと純粋な香港映画として撮影された『ホームカミング』にしても、既に大陸への目線は取り込まれていました。 そしてそれは、この『レッド・ダスト/滾滾紅塵』も例外ではない。 映画は、解放前の中国の、ある封建的な家庭で厳格な父親に育てられた女性・沈韶華(ブリジット・リン)の生涯を描くもの。 父に初恋を踏みにじられ、屋根裏での軟禁生活を強いられる韶華は、部屋の壁面一杯に遺書(?)を書き連ね、時折、自殺を図ったりする毎日を送る。父の死により軟禁状態を解かれた韶華だが、既に街は日本軍の占領下にあった。彼女は、自らの初恋を投影した本の執筆を開始するが、そんなある日、章能才(秦漢)と出会い、一目で恋に落ちる。親友・月鳳(マギー・チャン)との再会もあり、ようやく幸せな時を掴もうとしていた韶華だが、能才にはある秘密があった。 粗筋は以上ですが、ひとつ言っておくと、この映画は歴史ドラマではありません。 それは特に、多くの香港映画や中国映画で「悪人」と相場の決まっている「日本軍」の扱いに表れています。この映画の場合、それはあくまで「背景」として扱われており、そして、それは映画後半の「背景」となる「国共内戦」にしても同様。 イム・ホーは、あくまで(出身は大陸ですが)香港人としての立場を優先させている様にも見えますし、それ以上に、この映画の原作と脚本を手掛けた台湾の人気女性作家・三毛(サンマオ)の視点を採用しているとも見受けられます(因みに彼女は本作公開直後に自殺)。 非常に物哀しく、悲劇的な物語と同様かそれ以上に、このイム・ホーの視点と言うのは、上述の通り、歴史映画を扱う際、それが類型的な枠組みから脱することの出来ない中華圏映画を観続けてきたせいもあり、とても印象的だったもの。 この映画、娯楽作の様な面白さや、或いは昨今の合作映画の様な、所謂大作然としたスケール感はありません。 (イム・ホーを含め)多くのニューウェーブ世代が得意とするリアリズム演出と言うのとも、やや違う。 どちらかと言えば地味でスローテンポな本作ですが、英国映画の如く、文芸作品の様な雰囲気をここまで感じさせる香港映画と言うのも、そう記憶にありません。 また、私個人の感想に過ぎませんが、後半の流れだけを観ると、何やら侯孝賢(ホウ・シャオシエン)の『悲情城市』への序章(舞台裏)と言った感もあり、香港映画と台湾映画(ついでに中国映画)と言う、アイデンティティーが異なりながらも複雑なバックグラウンドで繋がる三者の関係を考えさせられる面もあります。 それにしても、イム・ホーは何故ここまで大陸に縛られているのでしょう。出自と関係していることは想像出来ますが、映画監督として、不要な制約を自らに課している様で、余計なお世話とは承知で、何だか勿体ない気もします。 もうひとつ、映画とは関係ないのですが、本作が未だに大陸で公開されていないと言う事実も指摘したい(終盤の展開が原因でしょう)。中共は、いい加減、狭量で前時代的な方針を見直した方が良い。 でなければ、大陸映画人たらんとするイム・ホーが報われない。 ちょっと余計なことを書きましたが、本作の文芸的作風に好みはわかれるでしょうし、他人(ひと)に薦めるには悲劇的過ぎる物語でもあります。 それでも、一度は観て欲しいと思う、私が好きな香港ニューウェーブの一作です。

  • thy********

    4.0

    ネタバレめまぐるしく変わり行くこの世で

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • kei********

    2.0

    ゆっくり

    最初はなんだかミステリアスですごいわくわくしたのですが やたらゆっくりしてて飽きてきます。 でも結構現実的でみてると暗くなります。 ブリジット・リンが綺麗でした。 それよりもマギー・チャンが輝いていました。 若いマギー・チャンを見たのは久々だったせいかすごい綺麗でした。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
レッド・ダスト/滾滾紅塵(こんこんこうじん)

原題
滾滾紅塵/RED DUST

上映時間

製作国
香港

製作年度

公開日
-

ジャンル