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レベッカ

レベッカ

REBECCA

130

nak********

4.0

可憐な新妻

少し前に観たヒッチコックの「汚名」が期待はずれだったので、これも半信半疑で観はじめました。 導入部は本筋の伏線とわかっていてもいささか退屈。  ヒッチコックであればもう少し引き込む演出があっても良いのではと思いながら観ていると、マリアン(ジョーン・フォンティン)がマキシム(ローレンス・オリヴィエ)の屋敷に入った頃から段々と面白くなり引き込まれました。 屋敷では亡霊などの超常現象が起こるのかと思っていたら、そうではなく心理描写だけで恐怖感を演出するところはさすがヒッチコックですね。 後半は二転三転 意外な展開からエンドに向かう、ヒッチコックらしいコクのあるいいスリラー映画でした。 出演者は、シェークスピア俳優のオリヴィエは別格としても、全員舞台俳優のような筋金入りの演技で見事です。 なかでも、ダンヴァース夫人を演じた「ジュディス・アンダーソン」の鬼気迫る演技は怖かったです。 ただ共演の「ジョーン・フォンティン」だけはハリウッド映画調の少し異なる演技で、下手をすると浮いた存在になりかねないところ、そんなことを吹き飛ばす熱演で可憐な新妻を演じて素敵でした。 自由闊達なアメリカ女性が、保守王国イギリスでも最も保守的な貴族に嫁入りし、万事思いもよらない風俗習慣に驚きながらも懸命に溶け込む努力をする姿は、演技ではなく性格そのままのようで本当に可憐でした。

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