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ローズ (1979)

THE ROSE

監督
マーク・ライデル
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4.18 / 評価:139件

そして歌だけが残った…

  • bakeneko さん
  • 2020年5月28日 8時38分
  • 閲覧数 286
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

1960年代後半に活躍したロックシンガー:ジャニス・ジョプリンをモデルにした“歌手&人間ドラマ”の力作で、ロックスターとしての栄光と一人の女性としての幸福の間に揺れるヒロインの足掻きを、圧巻のステージパフォーマンスとベトナム戦争の影が差すアメリカの風潮の中に活写してゆきます。

ベトナム戦争の泥沼にアメリカが嵌まり込んでいた1969年。政府への反抗の象徴としてロックン・ロールが空前の盛り上がりを見せていた。カリスマ女性シンガーであるローズ(ベット・ミドラー)は人気絶頂だがアルコールと荒れた生活に疲れ果て、故郷フロリダでの公演のあと1年の休みを欲しいとマネージャーに繰り返していたが、とてもその様な余裕はないようだった。ある晩NYでタクシーの運転手ダイアー(フレデリック・フォレスト)と知り合ったローズは衝動的に恋に落ちるが、普通の愛情生活を求めるダイア―とスターである自分や破天荒な生活を捨てきれないローズには摩擦が生じ…というお話で、ダイア―がベトナム戦争の従軍兵だったことや、ヒッピースタイルへの一般人の冷たい視線などにも1960年代後半のアメリカの風潮も映し出されています。

主演のベット・ミドラーは当時34歳。1972年に歌手としてデビューして1974年にはグラミー賞の新人賞を受賞、ブロードウエイの舞台出演した「for adding lustre to the Broadway season」ではトニー賞を受けるなど既にスターとしての地位にありましたが、本格的な映画デビューは本作で、体当たりの熱演と本物の歌唱力を魅せてくれます。
ジャニス・ジョプリンをモデルにしていますが、反抗精神と破天荒な行状&バイセクシュアル嗜好などは再現していますが、ベット・ミドラーは風貌や歌唱スタイルはあまり似せようとせず自分のスタイルを押し通していて、そのことが本作を単なるそっくりさん映画よりも一段上の普遍的な物語としています(まあ、ジャニスとベットって全然似ていませんから…)。
もちろん、時代背景やモデルとなったジャニス・ジョプリンのことを知らなくても、“男が女を愛する時”♪、“ローズ”など、12曲の名唱を聴かせてくれる音楽映画として愉しめる作品で、オカルトブームが始まりつつある1969年当時流行っていた“ウィジャボード”(「エクソシスト」にも出てきた西洋版“こっくりさん”)もちらっと出てきますよ!



ねたばれ?
1、エンドタイトルで掛かる―本作を観ていなくても、誰もが知る名曲「ローズ」(作詞・作曲:アマンダ・マクブルーム)ですが、当初、映画『ローズ』のプロデューサー達は、この曲を「退屈」「讃美歌であってロックン・ロールではない」と言って却下しようとしています。音楽を担当したポール・A・ロスチャイルド(映画のモチーフになったジャニス・ジョプリンの元プロデューサー)が、この曲を強く推し、主演のベット・ミドラーもこの曲を気に入ったため、最終的に主題歌として採用されています。
ベット・ミドラーは本曲でグラミー賞最優秀女性ポップ・ヴォーカル・パフォーマンス部門を受賞し、作者のマクブルームはこの曲でゴールデングローブ賞 主題歌賞を受賞したので、“随分ダメなプロデューサー達だなあ”と思いますが、当のアカデミー賞では主題歌部門にノミネートもされていません(この年の受賞曲は「ノーマ・レイ」より“流れのままに”♪でした)から、本曲は発表時よりもほんの少し後で評価されたと名歌と言えます(ー時代の風潮や嗜好って水物だなあ…)
2、”一曲歌ったから入場料は払い戻さないぞ!”ープロデューサー(御免なさい)

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