ここから本文です

ローマ帝国の滅亡 (1964)

THE FALL OF THE ROMAN EMPIRE

監督
アンソニー・マン
  • みたいムービー 12
  • みたログ 120

3.31 / 評価:48件

良質の歴史教科書

  • 百兵映 さん
  • 2014年10月12日 16時40分
  • 閲覧数 1487
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

西洋史教科書での小単元のタイトルのようだ。勉強と思って視聴した。まさかローマ帝国ともあろう強大な帝国が、権力者ひとりの愚行・蛮行によって滅亡するなどということはなかろうけど、まあ、そういう一面も無くもない、という程度に見れる。美貌の女性が権力闘争に関わりを持つというのは、これはいつの世にも有りそうなこと、という程度に見れる。これは映画だから、「無くもない、有りそうなこと」をストーリーにして映像化するもの、だから、これでいい。これがいい。非常にいい。

 こういうのを中学・高校の時代に見ていたらどんなによかったか、と思う。退屈だった歴史の時間がもったいない。“制圧”とか、“暴政”とか、“民主的”とか、言葉の意味や年号を暗記するだけの無味乾燥なお勉強だった。この映画でも同じ言葉が出てくる。これだったら何の説明を受けなくてもすんなりと理解できるではないか。

 高校生だった時、地方都市にも回って来た『ベン・ハー』を見て驚いた。これは小説の映画化作品だが、私には歴史だった。残念なことに、当時、十分な小遣い銭もなく、映画を観る十分な時間もなかった。本作『ローマ帝国…』なども公開当時に見ることができていれば、その後の歴史への関心が全く違ったものになっていたことだろう

 映画鑑賞歴の浅い私だが、映画の良さというのはこういうのではないかと思うようになった。事実を事実以上にリアリティーをもって迫って来る虚構。ローマ帝国は滅亡した。歴史上あちらこちらに出現した帝国も全部滅亡した。今も残っているいくつかの“帝国”も、そう遠くない将来に滅亡する。

 暴君も必ず滅びる。そして、残念ながら、民主主義と称する社会も非常に脆い。自ら崩れやすい。そういうことを、歴史“学”ではなくて、映画が教えてくれる。

 私の映画レビュー投稿500本に近づいてきた。いい勉強になっている。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ