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ローマの休日

ローマの休日

ROMAN HOLIDAY

118

mar********

5.0

ネタバレ一生付き合っていきたい映画

初めて見たのはおそらく小学生時代だったと思う。母親からこの映画の存在とオードリー・ヘップバーンの美しさを教えてもらい、そのときは本当に彼女が王女さまだと思いこんでいた気がする。 当時(20年くらい前に)オードリーの写真のポストカードが雑貨屋に並んだり、インテリアとしてのレトロブーム?があったと記憶している。オードリーの顔のアップと膝丈スカートを履いた全身写真の2枚、部屋に飾ったらとってもオシャレな気持ちがして子供ながらに購入した。 思い出話はここら辺にして、 人生3?、4?回目の『ローマの休日』鑑賞しました。 すばらしかったです。 金曜ロードショーで、王女がヒールの足を痛がったりするシーンなどなど一部カットされてたが、とっても満足のいく映画体験となりました。 王女側のエピソードとしてもそうだが、 お金儲けしか頭になかった新聞記者が、本当に王女に恋をして、人として大切なものを守りぬくその結末が、爽やかで哀しく美しかった。 王女が丸一日の逃避行を終え、王家に戻ったときの凛々しく堂々とした佇まい。一般市民の生活に触れたこの一日間で、王女は自分の立場をより再認識し、一人の人間として成長した。ブラッドレーたちとの本物の活きた心と心の交流、そして淡い恋心を体験し、人間味と女性らしい輝きが彼女に備わった。自分の境遇に向き合い、役割を果たす決意と覚悟を感じた。 小学生時代の自分も、好き同士の二人がもう二度と会えないということについて、子供ながらにせつなくなったのを記憶している。酸いも甘いものこの年になって見ると、より感極まり、ラストの会見のシーン展開の見事さに唸るしかなかった。 好きなシーン ・ギターで見事に殴打シーンの王女を捉えた写真をアーヴィングが渡すところ。 ・世間知らずの王女様が市民の生活を送るそのズレ大喜利のような可愛らしいエピソードたち。 パジャマを着てみたい、なんて微笑ましすぎる。アイスクリームのシーン、ヘアカットのシーンは言うまでもなく、「瓜二つ」を誤用するところなんかも、流行り?の街の言葉を自分も使ってみたいという好奇心が垣間見えてかわいい。 ・髪を梳かしながら愚痴ってみたり、ネグリジェ姿でベッドから窓辺にバタバタと走り出したりする幼いかんじのシーン。すごく子供っぽく見えて、王女としてドレスで振る舞うシーンからのギャップがすばらしい。 ・海を泳いで逃げてきた二人の最初のキス。せずにはいられなかったというような思いの高まりのタイミングで、とても素敵だった。 ・王女をベッドから長椅子に転がり落とすシーン。あのコミカルな描写も面白いし、また、長椅子をギーッと引く音を聞いたとき、あの年代、あの場所で起こした音が今ここに届いてることになんだか感動してしまった。 ・ブラッドレー、ハンサムすぎる。一人、屋敷をあとにする歩き姿のラストシーンで終わる描写も、、すごい。 この映画を久しぶりに鑑賞し、改めて映画としての素晴らしい完成度に心を揺さぶられました。年代を超えて、人の心に届く不朽の名作です。 これから私も家族を持つのかどうかわからないけれど、もし子供ができたら私が母にそうされたようにこの映画を見てほしいなと思う。 一生付き合っていきたい映画となりました。

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